こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、時間が経過した第13世代および第14世代の話です。
第13世代および第14世代CPU問題とは?
皆さんは、第13世代や第14世代のIntel CPUが「徐々に壊れていく」という問題があると聞いたことがあるでしょうか?
正直なところ、私自身もこの話を初めて知ったときは驚きました。
私がこの問題を知ったのは、ちょうど 第14世代のCore i5‑14500 と ASRock DeskMini B760 でパソコンを組み立てた直後 のことでした。
すでにこの問題が話題になってから時間が経っていますが、今どういう状況なのか、改めて整理しておきたいと思ったのです。
では、そもそも 第13世代・第14世代CPUの“徐々に壊れる問題”とは何だったのか?
その点をここで分かりやすく説明していきます。
第13世代・第14世代の CPU が “徐々に壊れていく” と言われた問題は、ざっくり言うと “CPU が本来より高い電圧を長期間かけられ続け、内部が劣化していく不具合” のことです。
特に K / KF モデル(高性能・OC向け) が中心でした。
■ 問題の本質:CPU が想定以上の電圧を受け続けて劣化する
Intel の電力管理(特に 電圧テーブル)に不具合があり、高負荷時に必要以上の電圧が盛られる挙動が発生していました。
▼ その結果どうなるか
・長期間の高負荷で トランジスタが劣化
・クロックが安定しなくなる
・ゲームやAI処理で クラッシュ・ブルスク・再起動
・最終的には POST しなくなる(起動不能)
つまり、急に壊れるのではなく、徐々に弱っていくという性質の問題でした。
■ なぜ K / KF モデルが中心だったのか
✔ PL2 / MTP が高く、電力制御が緩い
Kモデルは 125W(実際は 200W 以上)で動作し、電圧が盛られやすい設計になっています。
✔ マザーボード側がさらに電力を盛る
多くのマザーボードが「性能を出すために」Intel の仕様以上の電圧を自動でかける設定になっていました。
✔ 無印(65W)は制御が厳格
無印は PL1=65W の制限が強く、電圧暴走が起きにくいため、問題の中心にはなりませんでした。
■ Intel が公式に調査対象とした CPU
主に K / KF 系列です。
・Core i9‑13900K / KF / KS
・Core i7‑13700K / KF
・Core i9‑14900K / KF
・Core i7‑14700K / KF
無印(65W)モデルは対象外でした。
■ どうして「徐々に壊れる」と言われたのか
✔ 初期は軽い不安定化
→ ゲームが落ちる、AI処理でエラーが出る
✔ 数週間〜数ヶ月で悪化
→ クロックが出ない、ブルスクが増える
✔ 最終的に起動不能
→ CPU 内部の劣化が限界に達する
この “進行性の劣化” が、ユーザーの間で
「第13・14世代は徐々に壊れる」
と表現されるようになった理由です。
■ まとめると
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題の原因 | 電圧が盛られすぎて CPU が劣化 |
| 影響を受けたモデル | 主に K / KF(高電力モデル) |
| 無印(65W)は? | 対象外。劣化報告は極めて少ない |
| 進行性の理由 | 高電圧 → 徐々にトランジスタが傷む |
よって、私のように普通の無印モデルを選ぶ人は、この問題の影響をほぼ受けなかったということになります。
第14世代CPU(65W)で組み立てる意味は?
これまで見てきたように、無印(65W)の第14世代CPUは“徐々に壊れていく問題”とは無関係であることが分かりました。これは本当に安心できるポイントです。
では、「今さら第14世代CPUでパソコンを組む意味はあるのか?」
そう思われる方もいるでしょう。
ここで注目したいのが 現在のメモリ価格 です。
2025年10月頃からメモリ価格が急上昇し始め、2026年2月時点では当時の 約5〜6倍 という、信じられないほどの高騰になっています。
これは異常な状況です。
今回の値上がりは、まずDDR5の高速メモリから始まり、現在ではDDR4にも影響が及んでいます。
そのため、できるだけ安くパソコンを組みたい場合、DDR4メモリが使える構成を選ぶ必要が出てきます。
そして、DDR4メモリで動作する最新のCPUとなると、自然と 第14世代CPU が候補に浮かび上がってくるわけです。
つまり、2026年2月現在で「安価にパソコンを組みたい」という条件を満たすなら、
第14世代CPU
+ ASRock DeskMini B760
+ 32GBまたは64GBのDDR4メモリ
この組み合わせが、最もコストパフォーマンスの良い構成になっているのです。
第14世代 Intel CPU(無印)の性能を確認する
第14世代 CPU(無印)のメインとなる CPU は次の4つになります。
Intel Core i9‑14900、i7‑14700、i5‑14500、i5‑14400 の違いは、主に「コア数・スレッド数・キャッシュ容量・内蔵GPU」にあります。Core i9 は最上位でマルチ性能が高く、Core i5 はコスパ重視の中堅モデルです。
一覧表にしてみました。
■第14世代 Intel CPU 比較表(無印モデル)
| 項目 | Core i9‑14900 | Core i7‑14700 | Core i5‑14500 | Core i5‑14400 |
| 世代 | 第14世代 | 第14世代 | 第14世代 | 第14世代 |
| TDP(PBP) | 65W | 65W | 65W | 65W |
| 最大消費電力(MTP) | 約219W | 約219W | 約154W | 約154W |
| コア数 | 24(8P + 16E) | 20(8P + 12E) | 14(6P + 8E) | 10(6P + 4E) |
| スレッド数 | 32 | 28 | 20 | 16 |
| ベースクロック(Pコア) | 2.0GHz | 2.1GHz | 2.6GHz | 2.5GHz |
| 最大ターボ(Pコア) | 5.8GHz | 5.4GHz | 4.8GHz | 4.7GHz |
| L3キャッシュ | 36MB | 33MB | 24MB | 20MB |
| 内蔵GPU | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 730 |
| ソケット | LGA1700 | LGA1700 | LGA1700 | LGA1700 |
■選び方ポイント(ASRock DeskMini B760を前提)
✔ 静音性・発熱
・Core i9 / i7 は発熱が大きく、DeskMini では冷却が厳しい
→ 静音重視なら i5‑14500 / 14400 が適正
✔ 映像再生・GPU性能
・UHD Graphics 770(14500以上) は 4K HDR 再生に強く、4K120Hzモニターとの相性も良好
→ 14400 の UHD 730 はやや劣る
✔ コスパと性能のバランス
・14500 が最もバランス良く、動画視聴・ブログ・軽編集に最適
・14400 は価格重視で、性能は控えめ
■まとめ
まとめた一覧こちらです。
| 用途 | 最適モデル |
| 映像視聴・静音・省電力 | Core i5‑14500 |
| 価格重視・軽作業中心 | Core i5‑14400 |
| 高負荷作業・編集・AI処理 | Core i7‑14700 / i9‑14900(※冷却対策必須) |
第14世代 Intel CPU(無印)のベンチマークを比較
第14世代インテル CPU かっこ 無印のベンチマークを比較してみたいと思います。
Core i9‑14900 は最も高性能ですが、Core i5‑14500 はコスパと発熱のバランスが良好です。ベンチマークでは i9 が i7 を約10〜11%上回り、i5‑14500 は i5‑14400 より約15%高い性能を示します。
■第14世代 Intel CPU ベンチマーク比較(無印モデル)
| モデル | コア / スレッド | PassMark(総合) | Cinebench R23(Multi) | Cinebench R23(Single) |
| Core i9‑14900 | 24C / 32T | 約 47,000 | 約 30,000 | 約 2,100 |
| Core i7‑14700 | 20C / 28T | 約 42,000 | 約 27,000 | 約 2,000 |
| Core i5‑14500 | 14C / 20T | 約 36,000 | 約 22,000 | 約 1,900 |
| Core i5‑14400 | 10C / 16T | 約 31,000 | 約 18,500 | 約 1,850 |
■ベンチマークから見える特徴
✅ Core i9‑14900
・マルチ性能最強:動画編集・AI処理・仮想環境向け
・発熱・消費電力は最大級:DeskMini では冷却が厳しい
✅ Core i7‑14700
・性能と価格のバランス型:ゲーミング・軽編集に最適
・i9との差は約10%未満:コスパ重視ならこちら
✅ Core i5‑14500
・静音・省電力と性能の両立:一般ユーザー向けに最適
・14400より約15%高性能:内蔵GPUも強化(UHD 770)
✅ Core i5‑14400
・価格重視・軽作業向け:WEBの閲覧・ブログ・動画視聴中心なら十分
・内蔵GPUは UHD 730:4K再生はやや弱め
■まとめ
| 用途 | 最適モデル |
| 映像視聴・静音・省電力 | Core i5‑14500 |
| 価格重視・軽作業中心 | Core i5‑14400 |
| 高負荷作業・編集・AI処理 | Core i7‑14700 / i9‑14900(※冷却対策必須) |
14900、14700、14500の内蔵GPUの違いは?
Intel Core i9‑14900、i7‑14700、i5‑14500、これらの内蔵GPUは同じ「UHD Graphics 770」ですが、モデルによる違いはあるのでしょうか?
結論から言うと、Core i9‑14900、i7‑14700、i5‑14500 の内蔵GPU「UHD Graphics 770」は“基本的に同じ仕様”で、性能差はほぼありません。
ただし、CPUごとの最大クロックがわずかに異なるため、ベンチマーク上で1〜3%程度の差が出ることがあります。
一覧を作成してみました。
■UHD Graphics 770 のモデル別比較表
| 項目 | Core i9‑14900 | Core i7‑14700 | Core i5‑14500 |
| GPU名 | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 | UHD Graphics 770 |
| EU数(Execution Units) | 32 EU | 32 EU | 32 EU |
| 最大GPUクロック | 約 1.65 GHz | 約 1.60 GHz | 約 1.55 GHz |
| Quick Sync Video | 対応(同等) | 対応(同等) | 対応(同等) |
| AV1 ハードウェアエンコード | 対応 | 対応 | 対応 |
| 4K HDR 再生 | 余裕 | 余裕 | 余裕 |
| 実ゲーム性能 | ほぼ同じ(誤差レベル) | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
■違いは「最大クロック」だけ
・i9 → 最も高い(約1.65GHz)
・i7 → 中間(約1.60GHz)
・i5 → 少し低い(約1.55GHz)
ただし、この差は 1〜3%程度の性能差にしかならず、体感ではほぼ同じ です。
■動画再生・4K HDR の違いは?
→ まったく同じです。
UHD 770 は第12世代以降の Quick Sync Video を搭載しており、
・4K HDR
・AV1 再生
・H.265 / H.264
・YouTube 4K
・Netflix 4K
すべて同じ品質で再生できます。
■軽いゲーム性能は?
→ ほぼ同じ。
クロック差が小さいため、FPSの差は 1〜2fps 程度。
■結論
UHD Graphics 770 はどのCPUでも同じ性能と考えてOK。
映像視聴・ブログ作業・NAS管理などの用途で普段使い程度であれば、i5‑14500 のGPUで十分すぎる性能だと分かりました。
まとめ
今回は、Intelの第13世代・第14世代CPUに起きていた「徐々に壊れていく問題」について確認してきました。
結論として、一般的な用途で使われる“無印(65W)CPU”は、この不具合の影響をほとんど受けないことが分かりました。
普段使いのパソコンであれば、心配する必要はありません。
さらに、2026年2月現在の状況を踏まえると、2025年10月から続いているメモリー価格の高騰により、DDR5メモリーを使ったPCは非常に高額になっています。
そのため、安くパソコンを組むならDDR4メモリーを使う構成が有利だということも分かりました。
そして、DDR4メモリーで組む場合、Intel CPUを選ぶなら第14世代CPUが最も現実的な選択肢になります。
今回改めて性能を確認したところ、第14世代CPUは普段使いでは十分すぎる性能を持っており、動作が遅いと感じる場面はほぼありません。
あとは、実際に組むタイミングで価格が変わるため、メモリーが少しでも安い時期に組み立てるのがベストです。
効率よく組み立てたい場合は、普段使いの方であれば
ASRock DeskMini B760 をベースに構成するのが最も確実だと思われます。
安価に組むなら、オススメのCPUは
Core i5‑14500 または Core i5‑14400 です。
特に、4Kモニターで動画再生をすることを考えるなら、
Core i5‑14500 を選ぶのが最もバランスの良い選択になるでしょう。
長く使えるパソコンにしたいのであれば、ぜひ自分の用途に合った構成を考えて組み立ててみてください。
ということで今回は、
「Intel第13世代および第14世代のCPUは本当に壊れやすいのか? 無印65Wは大丈夫なのか?」
というテーマでお話ししました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。
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