こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、Windows11がサクサク動く「小型パソコン」を組み立てようという話です。
Windows11が快適に動くパソコンがほしい!!
Windows11が発売されたけど、最近の新しいパソコンでないと動作しないようだ。
ならば、2021年の年末から2022年の年始にかけて、新しいパソコンを組み立てよう!
年末年始の休みの間に、Windows11の動くパソコンを経験して、最新のパソコンライフを楽しみたい!
会社はまだWindows10だけど、自宅のパソコンをいち早くWindows11にして試しておきたい!
最近はHDDではなく、SSDが取り付けられているので、めちゃくちゃ起動が早いらしい!
超快適で早いWindows11のパソコンを手に入れれば、ストレスもなく使えるよなぁ。
あ~、マジで、Windows11がインストールされた新しい小型パソコンがほしい!!
そんなあなたに、提案するのが、Windows11がサクサク動く「小型パソコン」の組み立てです。
小型パソコンの組立はベアボーンが最適!!
自宅のパソコンスペースも限られますので、「小型パソコン」がいいですよね。
そして、「小型パソコン」を組み立てるのに最適なのが「ベアボーン」と言われるものです。
ベアボーンというのは、パソコンのケース本体に「マザーボード」といわれる「部品を取り付ける基板」が最初から取り付けられているものです。
作りやすい理由を列挙してみました。
1.ケースに基板が取り付けられている
2.数点の部品を取り付けるだけで完成できる
3.スペックを自由に決められる
1番目として、基板が最初から取り付けられているのですぐに組立を始められます。
2番目として、メモリとSSDを取り付けるだけで完了というベアボーンもあります。
笑っちゃいますよね。
基板も最初からついていて、しかも取り付ける部品の数も少ない。
なので、組み立てもそれほど難しくない。
時間も短くて済む。
良いことばかりです。
3番目として、CPU、メモリ、SSDやHDD、これらを自分の用途にあった部品にすることで、自由に速さや容量などを決めることができるのです。
すごいですよね。
小型だけどパワフルな小型パソコンの組み立ても可能なのです。
ワクワクしますね。
「夢が膨らむ」とは、まさにこういうことですね。
お勧めのベアボーンをズバリ!
魅力的な「小型ベアボーン」ですが、Windows11がサクサク動くお勧めの「小型ベアボーン」をズバリ書きましょう。
2種類あります。
それが、こちらです。
・第11世代Core搭載インテルNUC(モバイル版(ノートPC向け)CPU搭載)
・ASRock DeskMini H470(デスクトップ版CPU搭載可能)
の2種類です。
ちょっと検索してみれば分かりますが、小型ベアボーンといえば、このどちらかだということがすぐ分かるでしょう。
この2種類のベアボーンの違いについて、次の項目で簡単に解説します。
やはり、1度パソコンを組み立てると、その後は少なくとも数年は使うことになるので、組み立てるのは1つですが、別の機種も知識として知っておいた方が良いですからね。
インテルNUCとASRock DeskMini H470を比較する
それでは、2つのベアボーンの種類の違いについて説明します。
・第11世代Core搭載インテルNUC(モバイル版(ノートPC向け)CPU搭載)
・ASRock DeskMini H470(デスクトップ版CPU搭載可能)
最初の「第11世代Core搭載インテルNUC」は、カッコ書きでも書いてあるとおり「モバイル版(ノートPC向け)CPU」が搭載されています。
そして、CPUの違いで次の3つのベアボーンが販売されています。
インテル NUC NUC11PAHi7(第11世代Corei7搭載)
インテル NUC NUC11PAHi5(第11世代Corei5搭載)
インテル NUC NUC11PAHi3(第11世代Corei3搭載)
3つのモデルの違いは、搭載されているCPUの違いだけで、他の部分(USBの数やWi-Fiの仕様など)は同じです。
一方、ベアボーン「ASRock DeskMini H470」は、本体ケースにマザーボードが取り付けられているだけで、CPUは自分で選択して取り付ける仕様となっています。
ASRock Intel H470搭載 ベアボーン DeskMini H470
しかも、取り付けるCPUは、「デスクトップ版CPU」を取り付けることが可能となっています。
ただし、「デスクトップ版CPU」といっても、取り付けが可能なのは、TDP(熱設計電力)が65Wのデスクトップ用CPUで、TDP(熱設計電力)が125WのCPUは「ASRock DeskMini H470」に搭載できないので注意が必要です。
取り付けが可能な「TDP(熱設計電力)が65Wのデスクトップ用CPU」は、第10世代と第11世代のCorei9、Corei7、Corei5などです。
取り付けられるCPUの種類は、「第11世代Core搭載インテルNUC」よりも多いので、より自分の好みに応じた小型パソコンを組み立てることができます。
スペックの詳細を比較する
2種類のベアボーンの簡単な違いを頭に入れたところで、スペックの詳細を見ていきましょう。
比較した表を準備しました。
ご覧ください。
インテル NUC | ASRock DeskMini H470 | |||
種類 |
3種類 | 1種類 | ||
型番 | NUC11PAHi7 | NUC11PAHi5 | NUC11PAHi3 | DeskMini H470 |
CPU 世代 |
モバイル版(ノートPC向け) TDP(熱設計電力)40W |
デスクトップ版 TDP(熱設計電力)65W |
||
第11世代 | 第10世代 第11世代 |
|||
Corei7 | Corei5 | Corei3 | ||
大きさ | 117(幅) x 51(高) x 112(奥) mm | 155(幅) x 80(高) x 155(奥) mm | ||
メモリ | DDR4-3200 | DDR-2666 | ||
容量 | 64GB | 64GB | ||
ビデオ | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | Intel UHD | CPU依存(Intel UHD) |
NVMe SSD |
M.2 PCIe 4.0 × 1 | M.2 PCIe 4.0 × 1 M.2 PCIe 3.0 × 1 |
||
SATA | 2.5inch SSD or HDD × 1 (7mm厚) |
2.5inch SSD or HDD × 2 (9mm厚可・RAID可) |
||
フロント | Type-A, Type-C | Type-A, Type-C | ||
リア | USB 3.1 Gen2 (2x Type-A, Type-C) |
USB 3.2 Gen1 (4x Type-A, Type-C) |
||
有線LAN | INTEL i225-V(2.5G) | Intel I219V(2.5G) | ||
無線LAN | Intel® Wi-Fi 6 AX201 | オプション | ||
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | オプション |
主な違いは、色を塗った部分です。
大きな違いは4つあります。
1つ目は、CPUが違います。先ほどの項目で説明したとおりなので、ここでは省略します。
2つ目が、大きさです。
表で記載した「ASRock DeskMini H470」の大きさは、横置きにした場合の数字です。
「第11世代Core搭載インテルNUC」に比べて、「ASRock DeskMini H470」の方がひと回りほど大きいです。
こちらの写真をご覧ください。
上が「第10世代Core搭載インテルNUC」で、下が「ASRock DeskMini H470」です。
「第10世代Core搭載インテルNUC」と「第11世代Core搭載インテルNUC」では、大きさが変わらないので、雰囲気をつかんでもらえると思います。
「第11世代Core搭載インテルNUC」に比べて、「ASRock DeskMini H470」の方がひと回りほど大きいですよね。
3つ目が、拡張性の違いです。
NVMe SSDを搭載できる数が、「第11世代Core搭載インテルNUC」では1本だけですが、「ASRock DeskMini H470」では2本取り付けが可能となっています。
この違いは大きいです。
また、SATAのコネクターも「第11世代Core搭載インテルNUC」では1つだけですが、「ASRock DeskMini H470」では2つあります。
「ASRock DeskMini H470」では、SATAのHDDやSSDを2つ取り付けできるので、RAIDが組むことが可能です。
ストライピング、ミラーリングの両方の設定が可能です。
4つ目が、無線LANとBluetoothの違いです。
「第11世代Core搭載インテルNUC」では標準で搭載されていますが、「ASRock DeskMini H470」ではオプションになっています。
オプションということは、無線LANとBluetoothの両方の部品が必要なの?と思われるかもしれませんが、大丈夫です。
無線LAN(Wi-Fi6)とBluetoothは、1枚のカードになっているので、そのカードを取り付けるだけです。
難しく有りません。
インテルNUCとASRock DeskMini H470の大きな違い
では、どちらが良いのということですが、こればかりはどちらが良いというより使われる方の好みになるのかなぁと思います。
そこで、「第11世代Core搭載インテルNUC(モバイル版(ノートPC向け)CPU搭載)」と「ASRock DeskMini H470(デスクトップ版CPU搭載可能)」の大きな違いを3つ列挙しました。
1.パソコン本体の大きさが違う
2.組み立ての容易さが違う
3.パソコンの速さが違う
表にまとめました。
インテル NUC | ASRock DeskMini H470 | |||
種類 |
3種類 | 1種類 | ||
型番 | NUC11PAHi7 | NUC11PAHi5 | NUC11PAHi3 | DeskMini H470 |
CPU 世代 |
モバイル版(ノートPC向け) TDP(熱設計電力)40W |
デスクトップ版 TDP(熱設計電力)65W |
||
第11世代 | 第10世代 第11世代 |
|||
Corei7 | Corei5 | Corei3 | ||
① 大きさ |
◎ 超小型 | ○ 小型 | ||
② 組立部品 |
メモリ2本、 NVMe SSD、 2.5inch SSD or HDD |
CPU、CPU FAN、 メモリ2本、 NVMe SSD、 2.5inch SSD or HDD Wi-Fi Bluetooth カード |
||
③ 速さ |
★★★ | ★★ | ★ | ★★ から ★★★★★ |
順番にみていきましょう。
1番目の「パソコン本体の大きさが違う」では、ひと周り「ASRock DeskMini H470」の方が大きいです。
小ささに重きを置くと、「第11世代Core搭載インテルNUC」が良いでしょう。
ただ、ノートパソコンと違って、一度設置してしまうとそんなに頻繁に場所を変えることはありませんので、実際に設置しようと思う場所を定規などで測ってイメージしてみると良いでしょう。
私も定規で測って場所を決めて、雰囲気をつかみました。
2番目の「組み立ての容易さ」ですが…
組立がしやすいのは、圧倒的に「第11世代Core搭載インテルNUC」です。
「NVMe SSD」と「2.5inch SSD or HDD」のどちらか1本しか付けないのであれば、取り付ける部品は、メモリ2本と「NVMe SSD」と「2.5inch SSD or HDD」のどちらか1本なので、取り付ける部品は、3つだけです。
すべての部品を取り付けても、4つです。
本当に取り付ける部品が少ないので、組立をしたことがない女性の方でもすぐに作れるでしょう。
早ければ15分程度で完成です。
組立のマニュアルなど掲載した記事を書いていますので、こちらもご覧ください。
一方の「ASRock DeskMini H470」は、CPUやCPU FANの取り付けがあるので精巧なプラモデルを作るような感覚です。
そのように書くと、「難しいかなぁ」「できるかなぁ」と思われるでしょう。
当然ですよね。
大丈夫です。
まったくパソコンの組み立てをやったことがない初心者の方でも、ゆっくりと丁寧に組み立てをすれば確実に作れます。
実際に私が作った時の記事(1つの記事につき約50枚の写真!!3つの記事で合計約150枚の写真を使って詳しく解説!!)がありますので、下の3つの記事を見ていただければできるでしょう。
この記事をじっくり読んでいただいて、自分も作れるかどうか判断してもらえればと思います。
組み立てるワクワク感は、「ASRock DeskMini H470」の方が圧倒的にありますよ。
3番目にパソコンの速さの違いです。
今回の第11世代Coreは、早いです。
そのため、「第11世代Core搭載インテルNUC」も、当然ですが早いです。
表の★の数は単なる目安です。
★1つの「NUC11PAHi3」が遅いのかといえば、全然遅くないですし、Windows11を使う分にはまったく不満を感じることはないでしょう。
ただ、せっかく新しいWindows11のパソコンを組み立てるのであれば、インテルが標準としているCorei5搭載のパソコンを基準に選択された方が良いと思います。
また、「第11世代Core搭載インテルNUC」はノートパソコン向けのCPUを使っていますが、バッテリーではなくACアダプタで電源供給をしているので、特にCorei7を搭載している「NUC11PAHi7」は早いです。
おそらく「NUC11PAHi7」を使えば、もうこれ以上の速さはいらないと思われます。
ただ、それ以上の究極の速さを求めるのであれば、デスクトップ版のCPUを搭載できる「ASRock DeskMini H470」を使って組み立てることをお勧めします。
「ASRock DeskMini H470」は第10世代と第11世代のCPUを搭載できますが、PCIe4.0のSSDを搭載するのであれば、第11世代のCPUを推奨します。
作ると3年から5年くらいはそのまま使いますので、最新の第11世代Coreを搭載しましょう。
そして、「ASRock DeskMini H470」に取り付けるCPUは、Corei5を標準として、もう一歩速めというのであればCorei7、究極の速さというのであればCorei9です。
「ASRock DeskMini H470」の一番の最大の強みは、Corei9を搭載できることです。
「第11世代Core搭載インテルNUC」では、Corei9を搭載したモデルそのものがありませんが、「ASRock DeskMini H470」では、究極の速さのCorei9が搭載できるのです。
「第11世代Core搭載インテルNUC」でも十分に速くこれ以上速い小型パソコンは必要ないなぁと思うのですが、「ASRock DeskMini H470」でCorei9搭載のパソコンを触ると次元がまったく違うことに驚くことでしょう。
まとめ
今回は、「Windows11がサクサク動く「小型パソコン」を組み立てよう!」ということで、書いてきました。
あ~、マジで、Windows11がインストールされた新しい小型パソコンがほしい!!!!
そうですよね。
うん、うん。その気持ちよくわかります。
もう、ほしくて、ほしくてたまらないですよね。
超快適、サックサクの世界、体験したいですよね。
理想の世界。理想郷。
あります。
できます。
すぐ目の前にあります。
ぜひ、2021年の年末から2022年の年始にかけて、作りましょう!!
手に入れましょう!!
イメージどおりの超快適パソコンライフを手に入れましょう!!
そのためにも、初心者でも作れるベアボーンを使って手に入れようではありませんか。
今回は、「第11世代Core搭載インテルNUC」ということで、3種類のベアボーンを紹介しました。
インテル NUC NUC11PAHi7(第11世代Corei7搭載)
インテル NUC NUC11PAHi5(第11世代Corei5搭載)
インテル NUC NUC11PAHi3(第11世代Corei3搭載)
また、さらに拡張性の高いベアボーンということで、「ASRock DeskMini H470」も紹介させてもらいました。
ASRock Intel H470搭載 ベアボーン DeskMini H470
もう、皆さん、特徴は十分に頭の中にはいりましたか?
まだの方は、もう一度読み返してみてください。
何度も、何度も読んでいただいて、それぞれの特徴をしっかり把握してもらって、そのうえで、自分の取り付けたい部品を選んで行きましょう。
ベアボーンの選択次第で、見る世界、感じる世界、体験する世界、これからの新しい未来が変わります。
なので、絶対に後悔しないよう、納得がいくまでじっくりと検討しましょう。
なお、今回紹介したベアボーンですが、当然ながらベアボーンそのもののモデルチェンジがあります。
「第11世代Core搭載インテルNUC」にしても、「ASRock DeskMini H470」にしても、両方ともモデルチェンジの時期があります。
これも把握しておいたほうが良いでしょう。
そのために、こんな記事も準備しました。
おそらくこのような記事を書いているのは、私だけでしょう。
「ASRock DeskMini H470」の次期モデルを中心に書いていますが、「第11世代Core搭載インテルNUC」の次期モデルについても触れて書いています。
組み立てたのはいいけれど、すぐに新しいベアボーンが発売されたりするとがっかりしますよね。
なので、そんな疑問に答えるためにも、2021年11月下旬時点で分かっている最新の情報からの後継機について書いています。
これらの内容も十分踏まえたうえで、絶対に、絶対に、絶対に後悔しない、自分だけの小型パソコンを、この2021年の年末から2020年の年始にかけて、手に入れて、別世界に飛び出しましょう。
超明るい未来があなたを迎えてくれることでしょう!!
ということで、「ベアボーン「第11世代Core搭載インテルNUC」と「ASRock DeskMini H470」を徹底比較する!(Windows11がサクサク動く超快適「小型パソコン」を組み立てる!)」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。
PS.
記事の最後に、「第11世代Core搭載インテルNUC」3機種、「ASRock DeskMini H470」と各種パーツのリンクを貼っておきますので、ぜひじっくりと検討してみてください。
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