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Intel NUC BOXNUC8I5BEH パソコン を 12cm FAN で 徹底的に冷やしてみた話 後編 効果絶大!!

2020年7月24日

こんにちは、トトロ兄さんです。
Intel NUC パソコン に 12cm FAN をつけた話の続きです。

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風がぶつかる?

前回、12cm FAN を「Intel NUC パソコン」の両側に設置したところ、温度は下がった話を書きました。

ただ、CPU FAN の音が改善しない…ということも最後に書きました。
原因はなぜか?
考えてみると、 「Intel NUC パソコン」の両側tから 12cm FAN を使って風を送ると、NUC 内部で両側の風がぶつかってしまう感じでした。
両側からの風で冷えるのは冷えるのですが、風がNUC内部から外に出ないためにNUC内部で風がぶつかって異音がする感じでした。

 

 

 

 

FANの設置を変更する

そこで、FANの設置を変更することにしました。
2つあるFANの1つを「Intel NUC パソコン」の上にのせて、NUCの上から本体を冷やすようにしたのです。
こんな感じです。

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赤の矢印のように、右側から風をあてて、左側に抜ける。
また、上から風をあてて、上からも冷やす。
48度と安定しまた。いい感じです。

このままでいいかな~と思ったのですが、よく考えてみると…。
NUCの内部に設置してあるSSDは、左側にあるのです。
であれば、FANも左側に設置して左から風を送り込めば冷えるのでは?と思ったのです。
そこで、FANを左側に設置してみました。
こんな感じです。

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矢印のような感じです。
これでばっちりです。SSDはめちゃくちゃ冷えるぞと思ったのです。
また、CPU FANの音も両側から設置していたときと違って、落ち着いてくれています。
いい感じと思ったのです。

 

 

上から冷却は正解?

しばらくの間、使っていると、両側からFANで風をあてるより断然静かに「Intel NUC パソコン」を使えることが分かりました。
ただ、もっと冷やしたいと思ってきたのです。
Intel NUC パソコン」の上は、プラスチックでおおわれています。
これを外すとどうなるのかな~と。
これを外して、上から直接冷却するともっとCPUは冷える?
CPUが冷えるというよりCPU FAN の負担が減る?
などということを考えはじめました。
思ったら、やりたくなりますよね~。
ということで、ちょっと試してみるか~となりました。

 

 

 

 

フタを外す

私の場合、NUCをいつまでもきれいに使おうという思いもあって、プラスチックに貼られてあったフィルムははがしていません。

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NUCの背面の赤マルのところからフタを外すことができます。
マイナスドライバーを慎重に入れていきました。

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プラスチックの爪が割れないように、慎重にドライバーを奥に入れていって、少しずつ外していきます。

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決して無理はしないように、慎重に、慎重に作業を進めます。

 

無事にフタを外すことができました。

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前面から見た感じです。

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フタを外して、上から直接に風をあてると冷えるぞ~という感じです。
なんか、ワクワクしてきます。

 

 

 

 

設置してみる

では、設置してみましょう

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防振パット の右側にピッタリと合わせます。

 

FANを設置してみました。

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防振パット がニクイくらいにピッタリです。
12cm FAN の大きさが、NUCの大きさとほぼ一緒なので、フタを外していても全く違和感がありません。すごいことです。

 

上のFANを少し浮かしてみました

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まるで、12cm FAN をのせることを予定していたかのようです。
マジでこれは冷えるぞ~と思ってきました。

 

正面から見てみます。

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FANガードでちょうど良い感じですき間ができて、ダイレクトにNUCを上から冷却です。
これは、冷えるに決まっているとますます期待が高まります。

 

電源を入れてみました。
右側から見た感じです。

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動作確認!!

いよいよ動作確認です。
パソコンを起動してみました。

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起動してしばらくアイドリングの状態です。
CPU温度が41度という素晴らしい数字です。
両脇からCPU FANをあてていた時が、47~48度程度でした。
横と上から風をあてるようにして45前後
そして、今回、上のフタをとって直接に風をパソコンにあてると41度前後
素晴らしい結果です。
思わず、1人で「よっしゃ!!」と叫んでしまいました。

 

私の趣味であるCMカットの一連作業の温度をチェックしてみようと思いました。
石原さとみさんがドラマの宣伝で出ていた7/16の「めざましテレビ」をブルーレイに書き出します。

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書き出し8%で、43~44度程度です。
浜辺美波ちゃんが、大丈夫だよと私にほほ笑んでくれています。

 

19%まできました。

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最高温度46度、各ドライブの温度も緑の安全な温度です。

 

82%まできました。

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最高温度42度程度。SSDも28度。冷え切っています。
室内温度はエアコンをつけて26度前後(つけたり消したりしているので)

 

 

 

99%まで来ました。

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最高温度46度。マジでCPUが冷えすぎ。当然 CPU の温度が上がらないので、CPU FANの音も安定して静かです。温度が低いので、CPU FAN の回転数も上がらないのでしょう。
Dドライブにしている WD のHDD も29度という驚異の低温。

フタをとって直接 12cm FAN で風をあてる効果は、絶大です。
さらに、NUCのSSD側からも風をあてる。
ダブルで冷却効果は素晴らしい!!

 

 

リッピングで試す

焼いたブルーレイをリッピングします。

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9%まで進んで、最高41度。Dドライブにイメージを作成しているので、Cドライブは余り動いていないからでしょうか、なんとSSDは29度。イメージを作っているDドライブのWDは28度。マジですごすぎる。

34%まで来ました。

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最高温度43度。SSDは28度。WDは31度。
全く問題なくイメージファイルを作成できました。

 

 

 

 

H265エンコードを試す

通常であればCMカットなのですが、CMカットは劣化させない方法でカットしているので、CPU負担は軽いと思うので、今回は、ブルーレイのファィルであるm2tsファィルをH265ファイルにエンコードして温度の上昇を見てみようと思いました。
使うソフトは、定番「TMPGEnc Video Mastering Works 7」です。

起動し、H265を選択しました。

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出力はデフォルトにしてあります。

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バッチエンコードツールで処理をすることにして、開始しました。

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最初のエンコードをはじめる前の準備のところで、いきなり警告!!
いきなりでびっくりしましたが、最初だけ負荷がかかったのでしょう。

 

 

 

エンコードが始まると、警告はなくなりました。

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1%なので始まったばかりです。
温度は最高で85度程度で落ち着き始めました。さすがに、SSDも30度を超えてきました。

 

5%経過です。

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最高温度85度。SSDは32度。WDは33度。
エンコードしているファイルは、
「2020-0704 石原さとみ・1周回って知らない話 ドラマの秘密を大検証(再放送).m2ts」です。まだCMカットしてなくて、前半は黒柳徹子さんが出ています。

 

46%経過。エンコードして約2時間程度。

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通常だとCPUはめちゃくちゃ熱くなりますよね。
CPU 温度は、最高温度で87度です。安定しています。
SSDは、5%の時と変わらず32度。WDの温度も33度。
エンコードしているの?という感じです。

 

81%経過。エンコードして、約3時間30分経過。

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これまでなら、パソコンがめちゃくちゃ熱くなりますよね。
だけど、今回は、最高温度89度。この温度で、よく頑張っています。
SSDが34度。WDも34度。若干ですが上がっていますが、それでも驚異の低温です。
後は、そのままという感じで終了しました。

 

 

 

 

まとめ

いや~、素晴らしい結果です。
前回の冒頭で、『「Intel NUC パソコン」を安定して使う新たな提案になれば幸いです。』と書きましたが、この数字を見ると、私がこのように書きたいと思った理由が分かってもらえるのではないでしょうか。

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浜辺美波ちゃんが、デスクトップから「良かったね」と言ってくれている感じです。

今回の試した環境をもう一度整理すると、
室内の温度は、エアコンを切った状態だと28度~30度程度です。
なので、暑いです。
長期にわたるテストだったので、エアコンをつけて作業しています。
エアコンのリモコンは、24度に設定していますが、Tシャツなのでさすがに24度は寒いので、25か26度くらいになって肌寒く感じたら、エアコンを切り、しばらくして部屋の中が暑く感じたらエアコンをつけるという感じで、余り深く考えずテストしています。
そのあたりは、通常の使用環境だと思います。

今回使用したFANは、
ELUTENG USB ファン 12cm 2連 静音 3段階風量調節 ボールベアリング 1500RPM× 2

です。
3段階で風量を調整できます。L、M、Hの3段階です。
ロー、ミドル、ハイの略だと思います。説明書がないので…。
その中で、今回テストしたのは、一番強いH(ハイ)で行いました。
Lだとほとんど音がしないレベルで900回転。Mだと少し音がして1200回転。Hだと1500回転で、2個接近しているとゴーっと音がするレベル。
ただ、パソコンの作業に集中していれば、気にならないレベルだと思います。
今回のテストは、すべてH(ハイ)の1500回転で試しました。

NUCに対して、上と横から風をあてる方法で実施。
結果は、素晴らしい。

ただ、気をつけることとしては、
NUCにあてた風が、その後手元の方に流れてきます。
そのため、ずっとマウスを持っていると風が手にあたるので寒く感じるかもしれません。
そんなときは、風量を下げれば良いでしょう。
夏はそれほど気になるレベルではありませんが、冬は寒く感じるかも。
しかし、冬は室内の温度が下がるので、回転数を低くしてもパソコンは十分に冷えると思います。
そういった意味でも、風量を3段階に調整できるのは、良いことです。

いや~。本当に今回は素晴らしい結果でした。
超最高の結果です。CPUの温度を下げる方法がはっきりと分かりました。

 

 

今回の結果から、さらに突っ込んだ話をすると、
NUCの左側から風をあてることで、風はNUCの右側に抜けます。
また、NUCと同じ大きさのFANを、まるでフタのように上にかぶせて直接に風をあててCPUも冷やします。
電源と連動させているので、パソコンを動かしているときは常に風の流れができています。
つまり、横と上から直接に抜け切る風を当て続けるので、NUCにほこりが入ることはないのです。
これって、すごいことじゃん。
もし、12cmFANで風を送り込まなければ、内蔵のCPU FANはNUCの外気からほこりと空気を吸い込んで冷却する。それでは、CPU FAN にほこりがいつかはたまる。
だけど、今回、横と上から抜け切る風を送ることで、ほこりがNUC内部に入ることも防げている。
もちろん、12cmFANがほこりも一緒に送り込んでいると言われればそれまでですが、風量が違う。
ほこりも入るかもしれないが、それ以上の風量を送り込んでいるので、NUC内部に、少なくとも CPU FAN の周りにほこりがつくことはないと思うのです。
皆さんはどう考えますか?
私は、CPU FAN が吸い込む空気より、横から送り込む風量が勝っていたら、CPU FAN の周りにほこりがたまることはないのでは?と考えます。
あくまで私の仮説ですが、この仮説が正しいとすると、本当に CPU FAN の掃除はいらなくなるのかな?
相乗効果による冷却で、NUCの寿命ものびるのかな?
そんなことを考えてしまいました。

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後半は、本当に長くなりました。
壊れない新しいNUCの使い方として、普及されるといいな~と思います。

今回の 12cm FAN による冷却効果が高かったので…。
いよいよ、いよいよ。新ベア導入です。

もちろん、この冷却方法を試すのは「INTEL NUC BXNUC10I7FNH」です。
次回以降を、お楽しみに。

今回も、最後までお付き合いありがとうございました。

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