こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、インテル NUC 11 パフォーマンス・キット の CPU を確認した話です。
はじめに
近日、インテル NUC 11 パフォーマンス・キット が発売されると思います。
そこで先般、インテル NUC 11 パフォーマンス・キットの仕様を確認しました。
天板で充電できないモデルとして、「NUC11PAHi3」「NUC11PAHi5」「NUC11PAHi7」の3種類、天板で充電できるモデルとして、「NUC11PAQi5」「NUC11PAQi7」の2種類が発売されます。
それぞれのモデルの違いは、天板で充電できるかできないかだけの違いです。
そこで、今回は、充電できないモデルを中心に、NUC 10 の CPU との違いを比較することにしました。
Corei7やCorei5といわれると、すべて同じように思えてきてしまいます。
CPUの速さなどに極端に神経質になる方は、CPU単品販売の自作パソコンを作られると思います。
NUCを使われる方は、それほど極端にCPUの速さにこだわっていないと思いますが、多少気になるという感じでしょうか。
なので、簡単に比べてみましょう。こんな感じなのか~という程度で十分だと思います。
NUC 10 モデルで比較するのは、同じパフォーマンス・キットの「NUC10i3FNH」「NUC10i5FNH」「NUC10i7FNH」です。
それでは、早速みていきましょう。
「NUC11PAHi3」「NUC11PAHi5」「NUC11PAHi7」のCPUを比べる
3製品のCPUを比較しましょう
NUC11PAHi3 | NUC11PAHi5 | NUC11PAHi7 | |
CPU | i3-1115G4 | i5-1135G7 | i7-1165G7 |
製造プロセス | 10nm SuperFin | 10nm SuperFin | 10nm SuperFin |
コア / スレッド数 | 2/4 | 4/8 | 4/8 |
cTDP-up周波数 | 3.0 GHz | 2.4 GHz | 2.8 GHz |
cTDP-up | 28W | 28W | 28W |
cTDP-down周波数 | 1.7 GHz | 900 MHz | 1.2 GHz |
cTDP-down | 12W | 12W | 12W |
ターボブースト時 | 4.1 GHz | 4.2 GHz | 4.7 GHz |
キャッシュ | 6MB | 8MB | 12MB |
グラフィックス | Intel UHD Graphics for 11th Gen | Intel Iris Xe Graphics | Intel Iris Xe Graphics |
G最大動的周波数 | 1.25 GHz | 1.3 GHz | 1.3 GHz |
G実行ユニット | 48 | 80 | 96 |
違いを赤で示しました。
「Corei3」と「Corei5」「Corei7」で2つに分類すると、「コア / スレッド数」がCorei3とCorei5=Corei7となっています。グラフィックスもCorei3では「UHD Graphics」ですが、Corei5とCorei7は「Iris Xe Graphics」と強化されています。
「Corei5」と「Corei7」の違いをみると、「コア / スレッド数」は同じですが、ターボブースト時のクロック数、キャッシュの量、グラフィクスの実行ユニット数などが強化されています。
価格差によりますが、Corei5がバランスがよい感じです。
次に、NUC 10 と比べた場合に、どのような感じで進化しているのか気になりますよね。
確認していきましょう。
「NUC10i3FNH」と「NUC11PAHi3」を比較する
「NUC10i3FNH」と「NUC11PAHi3」のCPUを比較してみました。
NUC10i3FNH | NUC11PAHi3 | |
CPU | i3-10110U | i3-1115G4 |
製造プロセス | 14nm | 10nm SuperFin |
コア / スレッド数 | 2/4 | 2/4 |
cTDP-up周波数 | 2.60 GHz | 3.0 GHz |
cTDP-up | 25 W | 28W |
cTDP-down周波数 | 800 MHz | 1.7 GHz |
cTDP-down | 10 W | 12W |
ターボブースト時 | 4.1 GHz | 4.1 GHz |
キャッシュ | 4MB | 6MB |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | Intel UHD Graphics for 11th Gen |
G最大動的周波数 | 1.00 GHz | 1.25 GHz |
G実行ユニット | 23 | 48 |
一番の大きな違いは、製造プロセスですね。
製造プロセスが「10nm SuperFin」になりました。大きな進化ですね。今回の NUC11 の大きな進化です。これにより発熱も下がると思われます。
キャッシュも増加し、グラフィクスのクロック数や実行ユニット数も増えています。
順当な進化ですね。
Corei3なのに期待大です。
「NUC10i5FNH」と「NUC11PAHi5」を比較する
「NUC10i5FNH」と「NUC11PAHi5」のCPUを比較してみました。
NUC10i5FNH | NUC11PAHi5 | |
CPU | i5-10210U | i5-1135G7 |
製造プロセス | 14 nm | 10nm SuperFin |
コア / スレッド数 | 4/8 | 4/8 |
cTDP-up周波数 | 2.10 GHz | 2.4 GHz |
cTDP-up | 25 W | 28W |
cTDP-down周波数 | 800 MHz | 900 MHz |
cTDP-down | 10 W | 12W |
ターボブースト時 | 4.1 GHz | 4.2 GHz |
キャッシュ | 4MB | 8MB |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
G最大動的周波数 | 1.10 GHz | 1.30 GHz |
G実行ユニット | 24 | 80 |
製造プロセスが「10nm SuperFin」になっていることはもちろんですが、キャッシュが倍になっています。大きな進化ですね。
グラフィックスが「Intel Iris Xe Graphics」となったことで、クロック数も上がり、特に実行ユニット数が大幅に増えました。
Corei5はすごく進化した感じです。
「NUC10i7FNH」と「NUC11PAHi7」を比較する
「NUC10i7FNH」と「NUC11PAHi7」のCPUを比較してみました。
NUC10i7FNH | NUC11PAHi7 | |
CPU | i7-10710U | i7-1165G7 |
製造プロセス | 14 nm | 10nm SuperFin |
コア / スレッド数 | 6/12 | 4/8 |
cTDP-up周波数 | 1.60 GHz | 2.80 GHz |
cTDP-up | 25 W | 28W |
cTDP-down周波数 | 800 MHz | 1.2 GHz |
cTDP-down | 12.5 W | 12 W |
ターボブースト時 | 4.70 GHz | 4.70 GHz |
キャッシュ | 12MB | 12MB |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
G最大動的周波数 | 1.15 GHz | 1.30 GHz |
G実行ユニット | 24 | 96 |
製造プロセスが「10nm SuperFin」になっています。
ただ、「コア / スレッド数」が前モデルより減って、4コア/8スレッドになっています。最初にみたとき、間違いかと思いましたが、正しいようです。
グラフィックスは「Intel Iris Xe Graphics」になり、実行ユニット数が大幅に増えています。Corei5に比べて1.2倍の実行ユニット数です。
CPUのコア数を減らしてその分グラフィックスの強化をした感じです。
情報収集していると、「i7-10710U」と「i7-1165G7」を比べるとコア数は減っているけれどベンチマークの結果は、やはり「i7-1165G7」の方がよいようです。
2021年モデルのNUC11まとめ
2021年モデルのNUC11を比べてみましたが、特に顕著なのがCorei5の進化だと思われます。
一番バランスよく作られた印象を受けます。
そのため、購入を検討するにあたりCorei5モデルの「NUC11PAHi5」とCorei7モデルの「NUC11PAHi7」のどちらにするか迷われる方も多いのではないでしょうか。
製造プロセスが「10nm SuperFin」になった。その分熱対策は、それほど心配の必要が少なくなる可能性は高い。
なので、充電できるPAQシリーズも発売されるようになったのかもしれませんね。
あとは、実際に発売された時の価格差でしょうか。
これまでもCorei5モデルのコストパフォーマンスが高かかったのですが、今回もCorei5の価格を一つの目安に、Corei7との差をどれだけの価値があるとみるかという感じですね。
今回のNUC11は、製造プロセスが「10nm SuperFin」になった、PCIe4.0に対応した、有線LANが1ギガから2.5ギガになった、と大進化のNUCです。
なので、今回NUC11を手に入れると、数年間はそのまま使えるのでは?と思える進化です。
であれば、コストパフォーマンスの一番高くなると思われるCorei5の「NUC11PAHi5」もいいけれど、思い切ってCorei7搭載の「NUC11PAHi7」を購入して長く使おうかなぁという方も多くなるのでは?と思ってきてしまいます。
とにかく、価格によりますが、本当に発売が待ち遠しいですね。
ということで、今回は、「インテル NUC 11 パフォーマンス・キット の CPU を NUC 10 と比較する(NUC11PAHi3,NUC11PAHi5,NUC11PAHi7,NUC11PAQi5,NUC11PAQi7)」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。
Intel NUC のワンランク上のベアボーンもあります。こちら↓↓です。
実際に組み立てをしてみました!! こちらをご覧ください↓↓
一緒に比較されるとよいでしょう。
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