こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、ラトック 2.5インチ RAIDケース 冷却編です。
はじめに
長く続いたラトックの新RAIDケースの話も、今回が最後です。
いろいろ試した結果、やっとここまで来ました。
ラトックの2.5inchのRAIDケースを使用する方は、それほど多くおられないと思います。
なので、この記事も少しの方にしか読んでいただけないと思います。
だけど、使う方が少ないだけに、私が得た情報をできる限りブログに書いて、少しでも皆さんのためになればと思って、ここまで書いてきました。
気が付くと6つ目の記事ですね。自分でもよく書いたなと思います。
では、最後の冷却編の話を書きたいと思います。
念のため。最後にもう一度、RAIDの仕様を書きたいと思います。
2.5inchケース | ラトック USB3.2 RAIDケース(2.5インチ 2台用) RS-EC22-U31R |
2.5inchSSD | Samsung 870 QVO 2TB 2.5inch SSD MZ-77Q2T0B x 2 |
旧RAIDケース仕様
2.5inchケース | ラトック RAIDケース(2.5インチ 2台用) RS-EC22-U3R |
2.5inchHDD | 東芝 MQ04ABD200 2TB SATA 2.5型 内蔵HDD x 2台 |
12cmFAN | ELUTENG USB 12cm Fan 2連 3段階風量調節 1500RPM x 2 |
旧RAIDケースをRAID0にする
新RAIDケースは、書き込み量を減らすためにRAID0(ストライピング)で使用します。
ストライピングにした場合、データを2台のSSDに分散して書き込むのでスピードは倍になります。しかし、2個のSSDを同時に使用するので、故障率は2倍になります。
その故障率を補うために、旧RAIDケースもRAID0(ストライピング)にして、容量を新RAIDケースと同じ容量にし、新RAIDケースのデータを旧RAIDケースにミラーリングすることで、データの安全性を確保する予定です。
新RAIDケースから旧RAIDケースへのミラーリングは、バックアップ用のソフトを使って行います。
そこで、前回まで、旧RAIDケースがSINGLEモードだったので、今回、RAID0ストライピングモードに変更しました。
参考までに、ベンチマークをとってみました。
新RAIDケース(SSD×2)
旧RAIDケース(HDD×2)
SSDの圧倒的な早さがわかります。
新RAIDケースに新冷却でデータコピー
普段使用であれば、こんな感じでRAIDケースに常に風をあてておけば、冷えます。
ただ、ある程度のまとまったデータをコピーした場合、かなりの発熱があります。
前回の記事では、新RAIDケースの放熱があまりよくないので、保冷剤を使った冷却を行いました。
そして、今回は、INTEL NUC の2.5inchベイのHDDにはいっいる1.2TBのデータを新RAIDケースにコピーしようと思いました。
そこで、前回と冷却方法を変更しました。
まとまったコピーの時だけは、前面のフタを開けることにしました。
半日か1日程度なので、問題ないでしょう。SSDは無音だし。
そして、前面のフタを開けた状態で、直接12cmFANをあててSSDを冷却することにしました。
これ以上の冷却方法はないでしょう。これがダメなら、12cmFANを強いものに変更するしかない。8cmFANに変更でもいいかなと思いました。
いざ、テストです。
INTEL NUC 2.5inchベイ WD Blue HDD 2TB 2.5インチ WD20SPZX 1.2TBデータ
↓
新RAIDケース(RAID0ストライピング)の Samsung SSD × 2
温度の推移を見ていきましょう
9時35分にコピーを始めました。
最高温度は、46度です。
14時15分頃にコピーは終了しました。1.2TBのコピーに4時間40分ほどかかりました。
前回の1.6TBより時間がかかったのは、WDのHDDの読込スピードの問題だと思われます。
温度を見ると、46度が最高で、おおむね43度前後で抑えられたので、すごく効果があったとわかりました。
やはり、風を直接あてると全然違いますね。
大容量のデータをまとめてコピーするときは、前面のフタを開けて、直接FANで風をあててコピーをする。
データの量にもよるが、半日か1日だけ開けるだけなので、RAIDケース内にほこりがたまることもないでしょう。
前面のフタのねじも、手で簡単に開けられるのがいいですね。
旧RAIDケースにミラーリングをする
さぁ、いよいよ新RAIDケースのデータを旧RAIDケースにコピーします。
ミラーリングのために、最初にまとめてコピーします。
前面のフタを開けて、12cmFANで風を直接おくると冷却効果が高いことがわかりましたので、今度は、データの書き込みをする旧RAIDケースのフタも開けてみました。
12cmFANをたてて、設置しました。
上から見た感じ
コピー元の新RAIDケースのデータ量を見てみましょう
2.9TBです。約3TBですね。すごい量です。これはコピーに時間かかりますよね。
でも、こういうテストが大切ですよね。データを整理すれば、2TB程度になると思いますが、とりあえずは、コピーが先です。
新RAIDケース(RAID0ストライピング)の Samsung SSD × 2 2.9TBデータ
↓
旧RAIDケース(RAID0ストライピング)の 東芝 HDD × 2
温度の推移を見ていきましょう。18時55分ころにコピーを始めました。
コピー元 新RAIDケース(SSD)の温度(読込)
コピー先 旧RAIDケース(HDD)の温度(書込)
SSDが40度前後、HDDが34度前後です。読込と書込が逆じゃないのと思ってしまいますが、HDDは鉄のトレイで設置されているので、HDDの熱をうまくケース全体に逃がせているのでしょう。さすが旧RAIDケースという感じです。
21時30分頃までの2.5時間程コピーを続けましたが、翌日は仕事もあるので早めに寝ようと思って、いったん中断し、パソコンの電源を落としました。
そして、翌日の朝、再びコピーを開始しました。朝の5時50分頃スタート。前日の差分コピーです。
コピー元 新RAIDケース(SSD)の温度(読込)
コピー先 旧RAIDケース(HDD)の温度(書込)
朝の7時頃にコピーが完了しました。1時間10分ほどです。
前日の2時間30分+1時間10分で、合計3時間40分程度で完了しました。約3TBのコピーです。
早い!!
両方がRAID0ストライピングなので、早いですね。前回、コピーに時間がかかっていたのは、HDDの読込みが遅かったからで、書込みには余裕があったのだなと思いました。
また、早朝で部屋の温度が低かったのもあるのでしょう。新RAIDケース(SSD)が最高37度、旧RAIDケース(HDD)が最高29度という余裕の温度でした。
こんな温度だと本当に安心して使えますね。
まとめ
今回は、RAIDケースの冷却編ということで、大容量データをコピーする場合、前面のフタを開けて、直接FANで風をあてることでSSDやHDDを冷やしてみました。
効果は、絶大で、このやり方であれば、保冷剤を使わなくても大丈夫でした。
そして、コピーが終わったら、前面のフタを閉じておく。
BD1枚程度のコピーであれば、普段使いでまったく問題はありません。温度の上昇はたかが知れています。
これまで6回にわたり、ラトックの新RAIDケースについて書いてきました。
本当はブログの更新を毎日したかったのですが、これだけいろいろと作業をしていると、なかなか先に進まず、休みながらの記事作成となりました。
最後まで読んでお付き合いいただけた方がおられるのであれば、本当にありがとうございます。
今後も良い記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
ラトックさん。これからも良い商品、よろしくお願いします。
ということで、今回は、「ラトック RAIDケース(RS-EC22-U31R)で、熱対策のために冷却を徹底した話(冷却編)」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。
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