こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、第10世代Corei搭載 Intel NUC(NUC10i7FNH・NUC10i5FNH)ベアボーンの自作パーツを具体的に見ていきましょう。
はじめに
前回は、3種類の第10世代Corei搭載 Intel NUC(NUC10i7FNH・NUC10i5FNH・BXNUC10I3FNH)ベアボーンを紹介しました。
時代にあった仕様に変更されていますので、購入するのであれば発売直後の数カ月がベストであることも書きました。
ベアボーンの種類や仕様を分かっていることも大切なことなので、一読をお勧めします。
どんな使い方をするのか
パソコンを自作するとき、どんなことに使うのかが大切になります。
ネットや動画を見るだけであれば、高性能なパソコンは必要ないでしょう。
一般的な使い方としては、ネット + 動画鑑賞(動画配信サイト) + 仕事としてオフィス を使う方が、ほとんどでしょう。
それ以外としては、趣味としての利用です。
カメラが趣味の方は、写真を整理する。YouTubeに動画をアップしている方は、動画編集をする。そんなところでしょうか。軽いゲームをすることもありますね。
ただ、パソコンでバリバリのオンラインゲームをするというのであれば、Intel NUC ベアボーン ではなく、もっと汎用性の高いデスクトップのパソコンを自作すると思いますので、ここでは、負荷の高いパソコンゲームは省きます。
おすすめのパーツ
私がお勧めするスペックの基準は、
ネット ・ 動画鑑賞(動画配信サイト)、オフィスはストレスもなく使用できる。
趣味としての写真の整理(編集含)、動画編集もそつなくこなす
そんなレベルのスペックをおすすめしたいと思います。
スペックの基準をこのあたりに設定すれば、1年半後か2年後に発売される次の新しい Intel NUC モデルまで、それほどストレスもなく使用できます。2年と言わず4年から5年程はそのままでも使えるでしょう。
もし、次の新しい Intel NUC モデル が発売されて、新しいパソコンを自作したとしても、今回作成したパソコンは、おさがりとして家族用パソコンあるいはリビング用パソコンとして十分性能を発揮してくれることでしょう。
では、おすすめのパーツです。
・ベアボーン
INTEL NUC BXNUC10I5FNH i5-10210U 2.5対応
(4コア/8スレッド、ベース1.6GHz/ターボ4.2GHz、Cache 6MB)
・メモリー(16GB×2枚=32GB)
Crucial by Micron メモリー PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚 260pin W4N2666CM-16GB
・Cドライブ用SSD(起動ドライブ)
SSD(M.2 Type 2242/2280 NVMe SSD:Cドライブ用 500GB)
Samsung 970 EVO Plus 500GB PCIe NVMe M.2 (2280) 内蔵 SSD MZ-V7S500B/EC
・Dドライブ用HDD(データドライブ)
2.5インチベイ(7mm厚 HDD:Dドライブ用 2TB 5400回転)
Western Digital HDD 2TB WD Blue PC 2.5インチ 内蔵HDD WD20SPZX
・その他
長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンク SS-M2S-HS01
BUFFALO 電源ケーブル 3ピンソケット(メス)⇔2ピンプラグ(オス)20cm BSACC0802BKA
Windows10
パーツの役割を知る
私が書いたパーツを見て理解できる方は、ここを飛ばしてもらってOKです。
CPUとかメモリーとか部品であることは分かっているけれど、パーツのことをあまり分からない方は、ちょっとだけ付き合って読んでください。
それぞれのパーツの役割を簡単に書きたいと思います。
パソコンのパーツを人が作業することにたとえて書きたいと思います。
・CPU(今回だとベアボーンCoreiということ)= 人(能力)
・メモリー = 作業机(書類などを積み重ねられない机)
・SSD or HDD = 作業机にくっついている引き出し
だと考えてください。
人が机を使って事務作業をすると想像してみてください。
当然、仕事をするときに、能力のある方はすごく効率よく仕事をしますよね。てきぱきと早く仕事をこなしてくれますよね。その仕事をする人が、CPUだと思ってください。
ただ、その事務作業をするとき、机の上に書類を広げて作業をします。
しかも、その机に書類を重ねることはできません。なので、たくさんの書類をならべて机の上のスペースがなくなった時には、使わない書類はいったん机の中にしまうと思ってください。
当然ながら、机の上にたくさんの書類をならべられた方が、作業効率は上がりますよね。つまり、机は大きいに越したことはないのです。たくさんの書類をならべられるのですから。
この机にたとえの広さがメモリーの容量だと思ってください。
いくら能力のある人でも、狭い机の上では書類を広げられないので、不要な書類は机の引き出しに閉まって必要なものを引き出しから取り出して作業しなければなりません。作業効率は落ちてしまいますよね。なので、ある程度の机の広さは必要なのです。
逆に、少しぐらい手の遅い方(CPUの処理が低い場合)でも、広い机に書類を広げて作業をすれば、その都度引き出しから書類を取り出したりするような手間がないので、能力を最大限に発揮して早く作業を終えることができます。
また、書類は保管する必要があります。その書類を保管するところが机の引き出しなのです。机の引き出しを、SSDやHDDだと思ってください。
引き出しはスムーズに開け閉めできた方が効率よく作業できます。その開け閉めのスムーズさがSSDやHDDのスピードです。もちろん、引き出しは大きい方がいいですよね。引き出しの大きさがSSDやHDDの容量なのです。
ここまで読んだら、パソコンのパーツの役割がなんとなく分かってもらえたのではと思います。パーツの役割が分かったところで、私がおすすめしたパーツをみてみましょう。
パーツを確認する
選択したパーツを見ていきましょう。
基準は、
ネット ・ 動画鑑賞(動画配信サイト)、オフィスはストレスもなく使用できる。
趣味としての写真の整理(編集含)、動画編集もそつなくこなす
です。
・ベアボーン
INTEL NUC BXNUC10I5FNH i5-10210U 2.5対応
(4コア/8スレッド、ベース1.6GHz/ターボ4.2GHz、Cache 6MB)
前回も書きましたが、Corei7搭載の Intel NUC までの処理能力は必要がありません。
Corei7であれば動画編集も含めて早くなるのは間違いないですが、お金に余裕があるときで良いと思います。
・メモリー
Crucial by Micron メモリー PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚 260pin W4N2666CM-16GB
メモリーは机の広さにたとえられて、大きければ大きいほど作業が効率よくできると書きました。話の延長からすると、本当は32GB×2枚=64GB(最大)で使いたいのですが、1枚32GBはまだ相性がでるようなので、令和2年5月時点ではパスすることにしました。
実際に購入する時点で、32GB×2枚=64GB(最大)でNUCが動いたメモリーが特定できているのであれば、64GB搭載しても良いと思います。あくまで私の思い。
ただ、現在の標準的なパソコン市場としては、8GBは標準で搭載していてほしい。16GBもあれば十分といわれています。ここ数年は、パソコンで新しくできる作業が広がっていないこともあるからでしょう。
また、メモリーは机の広さであるという話を書きましたが、そもそも作業をする書類が多くない、もしくは、机が広すぎてどんなに頑張っても半分程しか使わない。それってメモリーの無駄じゃないの?
おっしゃるとおりです。無駄です。使わないメモリーのスペースはそんなにいらないです。
それでも32GBをすすめるの?
その理由は、次の新しい Intel NUC が出たときには、今回選択したメモリーはおそらく使えないということです。新しいCPUが出て、それに合わせたメモリーが発売されるのです。
つまり、メモリーを搭載するのは、今回1度限りだと思った方が良いのです。
場合によっては、4年から5年、もしくは6年ほどは使うと思っていいのです。
実際、それほど使えます。だって、今が最新の Intel NUC ですから。
であれば、メモリーはそれほど多く搭載せずに、必要になったらまた購入して交換すればいいのでは?と思います。けれど、メモリーの交換については、ノートパソコンと違い Intel NUC は開けるのが面倒なので、交換するのかなぁ~?と自問したとき、少なくとも私自身はノーとなるのです。
また、メモリーの交換の際の購入については、2年後でもメモリーの購入は可能かもしれません。ただ、メモリーの価格は、パソコン部品の中で一番変動が激しい商品なので、古いメモリーだから安いということもないのです。
これらを総合的に考えて、4年から5年、もしくは6年ほどは使うということを考えて32GBを選択しました。
長くなりましたが、とりあえずということであれば、16GBでもOKで、不満は生じないでしょう。
・Cドライブ用SSD(起動ドライブ)
SSD(M.2 Type 2242/2280 NVMe SSD:Cドライブ用 500GB)
Samsung 970 EVO Plus 500GB PCIe NVMe M.2 (2280) 内蔵 SSD MZ-V7S500B/EC
起動ドライブ用なので、SSDの中でも特にスピードの速いSSDを選択しました。1万円を切るSSDもありますが、ここはSamsungをおすすめします。
詳しく調べるのが面倒な方は、読込速度と書込速度を比較してもらえば圧倒的な数値の差に驚くと思います。ここでの5000円差は大切にしたいものです。6年使うと思って。
起動ドライブは速いのが良いです。サクサク作業できます。
SSDが主流でなかったころは、起動用のCドライブに7200回転のHDDをつける。データ用のDドライブには5400回転のHDDをつける。これが一般的でした。
それと同様の考えからすると、SSDの中でも読込速度や書込速度の速いSSDを起動用のCドライブにするのは、投資する価値があるのです。
起動用のCドライブに7200回転のHDDをつけていた頃は、7200回転は音がうるさい。耳ざわりと言われていましたが、SSDは無音なのです。全然音がしません。当たり前ですが。しかも超速い。
また、SSDは速い。SSDであればなんでもOKではなくて、SSDの中でも速いSSDを起動ドライブとしてお金を投資する。6年使うと思えば、今の5000円差は安いと思いますよ。
容量500GBは、パソコンでバリバリのオンラインゲームをしない方のであれば500GBで十分です。パソコンでバリバリのオンラインゲームをするので、ゲームデータもすべてCドライブに入れたい方は、容量の大きい1TBか2TBを選択すれば良いでしょう。
Windows10とプログラムしか入れないのであれば、500GBのうち約半分は余るでしょう。
普段のデータは、Dドライブとして、2.5インチベイ(7mm厚)につけるHDDもしくはSSDに保存すれば良いからです。
ただ、Cドライブを250GBのSSDとするのは少な過ぎると思います。
Cドライブを500GBにしておけば、数年後におさがりパソコンとなった時でも、まだ空き容量が200GBは残っています。そこで、Dドライブとして使っていた、2.5インチベイ(7mm厚)のHDDもしくはSSDを新しい Intel NUC にそのままつけてDドライブをなくした場合でも、Cドライブに残っている200GBに多少のデータは残せるのです。
なので、Cドライブを250GBのSSDにするのは、反対なのです。500GBは確保しましょう。
・Dドライブ用HDD(データドライブ)
2.5インチベイ(7mm厚 HDD:Dドライブ用 2TB 5400回転)
Western Digital HDD 2TB WD Blue PC 2.5インチ 内蔵HDD WD20SPZX
前回は、9.5mm厚だったので、東芝の2TB HDD を選択していました。
しかし、今回は7mm厚なので、WDかSeagateのどちらかです。東芝はありません。
今回は、WDをおすすめさせてもらいましたが、Seagateでも問題ないでしょう。
Seagate FireCuda 2.5" 2TB SSHD 6Gb/s MLC/8GB 5400rpm ST2000LX001
参考までに、Amazonレビュー(令和2年5月11日)で、
WDの★5+★4=83%、Seagateの★5+★4=75%となっています。
WDかSeagateのどちらを選ぶかというより、Dドライブとして大切なデータがあるので、バックアップをとる環境をどうするか一緒に考えたいですね。
容量は、7mm厚のHDDとして容量が一番大きい2TBで決まりです。
私は、2TBを個人データとして1TB。
残り1TBで動画編集などの作業スペースとして使用しています。
・その他
長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンク SS-M2S-HS01
Cドライブ用SSDのヒートシンクとして使うのが良いでしょう。
Samsungには問題なく装着できます。
BUFFALO 電源ケーブル 3ピンソケット(メス)⇔2ピンプラグ(オス)20cm BSACC0802BKA
第10世代Corei搭載 Intel NUC には、電源アダプターはついていますが、電源ケーブルがついていません。はじめて買われる方は、は?という感じですが、ついていないのです。
今回もついていません。なので、必ず準備しましょう。
意外と忘れやすいのがWindows10。バンドル版を購入する予定であれば、パーツと一緒に購入する必要があるので、気をつけましょう。
まとめ
今回は、第10世代Corei搭載 Intel NUC を購入するにあたって、私がお勧めするパーツを書きました。
基準は、
ネット ・ 動画鑑賞(動画配信サイト)、オフィスはストレスもなく使用できる。
趣味としての写真の整理(編集含)、動画編集もそつなくこなす
です。
私が選択したパーツであれば、大きな不満もなく第10世代Corei搭載 Intel NUC を 十分に楽しんで利用してもらえると思います。
しかも、長期間にわたって楽しんでもらえます。
Intel NUC をなぜ使うのか。壊れないからです。安心して使えるからです。
昔からなぜ Intel を使うのかといわれたら、壊れないから。それで選んできました。
マザーボードを買うときも、できたら Intel を。ただ、Intel のマザーボードは流通量が少なかったこともあり、ASUS がメインのマザーボードでした。
ネットワークカードを購入するなら、Intel のカードでした。壊れてネットがつながらなかったら困るから。絶対につながってほしいですし、つながらなかった場合に、原因を特定するのにネットワークカードを疑うことは避けたかった。そのために絶対的な信頼がほしかった。それを可能としてくれたのが Intel のネットワークカードだった。
Intel NUC に求めるのは、絶対的な安定性なのです。 Intel だから間違いない。
パソコンが立ち上がらないので仕事できない、パソコンの調子が悪くて作業できない、これを限りなくゼロにする。そのために Intel NUC を選ぶのです。
Intel NUC が素晴らしいからこそ、それに見合った他のパーツも厳選しベストチョイスするのです。
ぜひ、皆さんも自分の目的にあったパーツを厳選して、 Intel NUC を楽しんでもらいたいと思います。
今回も、最後までお付き合いありがとうございました。