こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、ノートパソコン用の第13世代Coreの話です。
ノートパソコンの世代を確認する
ノートパソコンの購入は、平均で6年から7年で買い替える方が多いようです。
当然ですが、買い替えの製品を検討する際、今は第何世代のCPUが最新版なの?という疑問が出てきます。
整理しましょう。
西暦 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
和暦 | R2 | R3 | R4 | R5 | R6 | R7 |
世代 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
上記の表でも分かりますが、2023年は第13世代です。
そして、ポイントは、2022年の第12世代です。
第12世代からハイブリッド・アーキテクチャを採用しています。
性能重視のPコア(Performanceコア)と電力効率重視のEコア(Efficientコア)を採用しているのです。
実際の作業内容は、こんな感じです。
Pコア(性能重視コア・従来のCoreシリーズ系統コア)
・シングルスレッドや並列度の低い作業に最適化
・ゲームや生産性向上アプリケーションで高い性能を発揮
Eコア(電力効率重視コア・従来のAtomシリーズ系統コア)
・並列度の高い作業に最適化
・バッググラウンドタスク管理により、割り込み頻度低減させる
したがって、ユーザーがメインで使っているアプリ(優先度高)の処理をPコアが、バッググラウンド(優先度低)の処理をEコアが行うことになりました。
そのため、第12世代から大幅に性能が向上し、まさに10年に1度と言われるほどの大革命です。
よって、ノートパソコンを購入するのであれば、第12世代Core以降のノートパソコンを購入するのがベストだと分かります。
第13世代Coreのラインアップは?
それでは、第13世代Coreのラインアップを確認しておきましょう。
まずは、使用される用途に応じて、4種類に分けられています。
HXシリーズ:ウルトラハイエンドパソコン向け(ゲームや動画編集などに最適)
Hシリーズ:ハイエンドパソコン向け(ゲームおよびプロの動画編集用)
Pシリーズ:高性能パソコン向け(スタンダードな据え置き型のノートパソコン用)
Uシリーズ:モバイルパソコン向け(省電力のノートブック用)
そのうえで、それぞれのシリーズの中で、
Core i9、Core i7は、ハイエンドモデル
Core i5、Core i3は、ミドルエンドモデル
Pentium、Celeronは、ローエンドモデル
というブランドで分けられています。
例えば、「Core i7-1360P」というCPUの場合は、
・最後のPで、「Pシリーズ(高性能パソコン向け)」のCPUと分かります
・Corei7という型番で、「Pシリーズ」の中で「ハイエンドモデル」と分かります
・型番1360の最初の2桁13で第13世代のCPUだと分かります
というように解釈できます。
型番の大きいものほど性能が高くなります。
売れ筋はPシリーズとUシリーズ
売れ筋のノートパソコンに採用されている第13世代Coreは、「Pシリーズ」と「Uシリーズ」です。
これらの2つのシリーズをしっかり把握しておけば、どれほどの性能の製品なのか分かります。
まずは、型番を整理しましょう。
Pシリーズは、次の4種類です。
・Core i7-1370P ・Core i7-1360P ・Core i5-1350P ・Core i5-1340P
詳細なスペックはこちらです。
型番 | i7-1370P | i7-1360P | i5-1350P | i5-1340P |
Pコア / Eコア | 6 / 8 | 4 / 8 | 4 / 8 | 4 / 8 |
Pコア定格クロック | 1.9GHz | 2.2GHz | 1.9GHz | 1.9GHz |
Pコア最大クロック | 5.2GHz | 5.0GHz | 4.7GHz | 4.6GHz |
Eコア定格クロック | 1.4GHz | 1.6GHz | 1.4GHz | 1.4GHz |
Eコア最大クロック | 3.9GHz | 3.7GHz | 3.5GHz | 3.4GHz |
L3キャッシュ | 24MB | 18MB | 12MB | 12MB |
GPU | 96 | 96 | 80 | 80 |
GPU最大クロック | 1.5GHz | 1.5GHz | 1.5GHz | 1.45GHz |
Uシリーズは、次の7種類です。
・Core i7-1365U ・Core i7-1355U
・Core i5-1345U ・Core i5-1335U ・Core i5-1334U
・Core i3-1315U ・Core i3-1305U
詳細なスペックはこちらです。
型番(Corei7) | i7-1365U | i7-1355U |
Pコア / Eコア | 2 / 8 | 2 / 8 |
Pコア定格クロック | 1.8GHz | 1.7GHz |
Pコア最大クロック | 5.2GHz | 5.0GHz |
Eコア定格クロック | 1.3GHz | 1.2GHz |
Eコア最大クロック | 3.9GHz | 3.7GHz |
L3キャッシュ | 12MB | 12MB |
GPU | 96 | 96 |
GPU最大クロック | 1.3GHz | 1.3GHz |
型番(Corei5) | i5-1345U | i5-1335U | i5-1334U |
Pコア / Eコア | 2 / 8 | 2 / 8 | 2 / 8 |
Pコア定格クロック | 1.6GHz | 1.3GHz | 1.3GHz |
Pコア最大クロック | 4.7GHz | 4.6GHz | 4.6GHz |
Eコア定格クロック | 1.2GHz | 0.9GHz | 0.9GHz |
Eコア最大クロック | 3.5GHz | 3.4GHz | 3.4GHz |
L3キャッシュ | 12MB | 12MB | 12MB |
GPU | 80 | 80 | 80 |
GPU最大クロック | 1.25GHz | 1.25GHz | 1.25GHz |
型番(Corei3) | i3-1315U | i3-1305U |
Pコア / Eコア | 2 / 4 | 1 / 4 |
Pコア定格クロック | 1.2GHz | 1.6GHz |
Pコア最大クロック | 4.5GHz | 4.5GHz |
Eコア定格クロック | 0.9GHz | 1.2GHz |
Eコア最大クロック | 3.3GHz | 3.3GHz |
L3キャッシュ | 10MB | 10MB |
GPU | 64 | 64 |
GPU最大クロック | 1.25GHz | 1.25GHz |
まとめ
今回は、ノートパソコン用の第13世代Coreのスペックを確認しました。
ノートパソコンの性能をチェックする場合、最初に確認するのがCPUです。
よって、購入を検討しているノートパソコンのPUが、どのレベルの性能なのかということをしっかり把握できていれば、間違いはありません。
ポイントを整理すると、
・第12世代Coreか第13世代Coreを選択する
できる限り第13世代Coreを選択する
・「Pシリーズ」か「Uシリーズ」か確認する
性能重視なら「Pシリーズ」を選択する
バッテリー重視なら「Uシリーズ」を選択する
インテルの発表では、第13世代Coreは第12世代の同程度の製品に比べて、シングルスレッド性能で最大15%、マルチスレッド性能で最大41%向上しています。
以上の点を頭に入れて、ノートパソコンを検討すると良いでしょう。
ということで、「ノートパソコン用の第13世代Coreのスペックを確認した話」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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