こんにちは、トトロ兄さんです!
今回は、2025年6月20日(金)に行ってきた渓流ルアーフィッシングについて、久しぶりの釣行記をお届けします。
はじめに
2025年の渓流ベイトフィネスは、週末の天気がイマイチで、なかなかタイミングを掴めずにいました。
そんな中、6月21日(土)と22日(日)はまずまずの予報。ただ、その直前の平日は猛暑日が続き、週末は35℃近くまで気温が上がる予想となり、熱中症の心配も…。
悩んだ末に、職場の同僚のすすめもあり、20日(金)に有給休暇を取得。7月からは繁忙期に入るので「今のうちに休んだ方がいいよ」という優しい言葉に背中を押されました。
そして今回向かったのは、約1年半ぶりとなる九頭竜川に注ぐ大きな支流です。
ラッキーなことに入渓者なし!
釣り場に到着したのは、朝の6時。
正直なところ、県内の釣り人や、前泊している県外の釣り人がすでに入渓しているかも…と不安に思いながら現地に向かいました。これまでの晴天続きからしても、前日から場所取りしている人がいてもおかしくないような人気の渓流です。
ところが――
到着してみると、まさかの車ゼロ!
「マジかよ…ラッキーすぎるだろ!」と、思わず口に出ました(笑)
しかも今日は金曜日。職場の同僚のありがたい協力で休みを取らせてもらっただけでも感謝なのに、さらに先行者ゼロとは…これはもう、超ラッキー中のラッキー。もしかして今日は“釣れる日”なんじゃないかと、胸が高鳴りました。
ブランシエラ3.9UL × 23カルコンBFSで出撃!
川幅がそこまで広くないエリアだったため、今回のタックルは以下の組み合わせ
この組み合わせ、個人的には一番しっくりきます。
ラインは以下のとおり
シマノ PEライン ピットブル 4本編み 200m 0.6号
バリバス スーパートラウトアドバンス サイトエディション 2号 8lb
メインのPEラインは25mで、リーダーは3m(フタヒロ)巻いています。
前回からナイロンシステムを卒業し、PEシステムに完全移行しています。キャスト精度と感度、そしてルアー操作のメリハリがかなり向上しました。
魚影はある!
いつも入っていた入渓ポイントへ向かいましたが、草木が一気に伸びており、新しい踏み跡が川沿いに続いていました。入渓口自体は同じでも、川に出る場所はこれまでより30mほど下流。
「こんな場所あったっけ?」と思いながら、ちょっと新鮮な気分に。上流を見上げると、大きな石がゴロゴロ。1m級の岩が3つほど目視でき、「これはおそらく土砂崩れや豪雨の影響だな」と推測しました。
川際までそっと降り、なるべく気配を悟られないようにしながらタックルの準備を終え、いざスタート!
最初のルアーは、信頼と実績の ACT55 に決定。
流れの緩やかなポイントを中心にキャスト。1投目、2投目……そして3投目でチェイスを確認!
足元まで追ってきたけれど、私の姿に気づいたのか、食わずにUターンしてしまいました。サイズ的には25cm前後といったところ。
これは確実に「いるな」と確信。
ただ、続くキャストには反応なし。手で水を触ってみると、予想以上に冷たく感じたため、水温を測ってみることに。
なんと、水温は 9℃!
思ったより冷たい…。10℃は超えていると思っていたので、これは魚が活性化するタイミングがまだ先か、もしくはすでに元気なやつは動き出しているかもしれません。
そのまま、慎重に上流へと進んでいきます――。
開けた場所でヒット!
その後も「ACT55」と「MASURAO50s」を状況に応じて使い分けながら、慎重に釣り上がっていきます。
ちなみに今回、水量は予想以上に多め。6月14日(土)・15日(日)にまとまった雨が降り、本流も含めてしばらく増水傾向にありました。週後半の木曜・金曜でようやく水が落ち着いた…という、まさに「ベストなタイミング」での釣行です。
川幅自体は狭めですが、水の勢いがある分、普段のような3.5gルアーでは流されがちと判断。今回は50mm以上&4.5g以上のルアーを主軸に組み立てました。
それでも反応は薄く、見えている魚もなかなか口を使ってくれません。腕の問題もあるな…と、悶々としながらルアーを定番の メテオーラ52(キンヤマメカラー) にチェンジ。
そしてついに到着したのが、最初の開けたポイント。
ここは何度か挑戦している場所ではあるのですが、過去に1匹も釣り上げたことがない鬼門エリア。手前は魚影が薄く、上流側の落ち込み付近にたまに魚が見える程度。
一応、手前でも投げてみますが案の定、無反応。
左手から少し距離をとって、落ち込み方向へ遠投。
ググッ――ッ!!
来たッ!!!
しかも、かなり引きます。遠投したうえにルアーの動きも把握できていなかった状況でのヒットだったので、驚きながらも即座にフッキング!
ドラグが滑るほどの引きだったため、途中で調整しながら慎重に寄せていきます。
キャストした位置が岩の上のだったため、岩の下まで下りてランディングネットでキャッチ!
こちらがそのイワナです??
やったーー!!しっかり太くていいサイズ!
「これは25cm超えてるな」と思って測ってみると、ジャスト26cm。
引きも強くて大満足。というか、今年(2025年)は25cm以上の個体ばかり釣っているような気がします。もしかして……ついてる年?
気が付くと退渓場所に!
しかし――そこからが続きません。反応はあるにはあるものの、チェイスのみでヒットに至らず。魚の姿は見えていても、口を使ってくれないのです。
「俺の腕、成長してないんじゃ…?」
そんな思いがふと頭をよぎります。もう4年以上渓流ルアーを続けているのに、まだまだ課題は山積み。
それでも、前回から導入したPEラインへの変更は、やはり正解だったと感じました。ナイロンの時の「もったり感」がなくなり、シャープな操作感でルアーをキビキビ動かせているのが実感できます。
途中から川の水が少し濁り始めてきたのが気になりました。思い出すと、上流で工事中の看板が立っていたっけ…。釣りに集中していて気づきませんでしたが、道路沿いをダンプが頻繁に行き来していたようで、そこから土砂が流れてきたのでしょう。
上流へ進むにつれて、濁りはだんだんと濃くなっていきます。
ただ、絶望的な濁りではなく、「ルアーが見える程度」ではあったので、まだまだ勝負はできる範囲。
――そう思いながら進んでいくと、ふと目の前に退渓ポイントが現れました。
「え…もう退渓地点?」
気がつけば、ほぼ釣り上がっていたようです。
今日は1匹だけか……。いや、でも26cmあったし、引きも楽しめたし、満足しないと!
そう思いながら、最後に見えた堰堤の手前にある落ち込みに向かって、力を抜いたキャストをひとつ。
すると――
ググッときました!
マジか!?油断してた…!
使っていたのは、あの「MASURAO50s」。実はこれ、今回の釣行でまだヒットがなかったルアーだったんです。
ようやく来た、待望のMASURAOヒット!しかし、よく見ると……ん?ルアーが口にない!?
スレだ!ヤバい!!
しかも、下のほうから上流に向けてキャストしていたため、取り込みのことなんて全然考えておらず…。濁りもあるなか、とにかく慎重に岩をよじ登りながら体勢を整え、ランディングネットをいっぱいに伸ばして――
キャッチ成功!
やった!!!これはデカい!!
見てみると、やはりスレがかりで、外エラの辺りに軽く引っかかっているだけ。これはマジで危なかった…。
メジャーで測ってみると、なんと28cm!
うぉぉ…あと2cm…惜しい……ッッ!!
堰堤の上を狙う!
その後、堰堤の下を数回攻めてみましたが、反応はまったくなし。
「ここで終わりか…」
一瞬そう思いましたが、時計を見るとまだ時間に余裕がある。そこで、「せっかくだし、堰堤の上も少しだけやってみよう!」と気持ちを切り替えます。
実はこの堰堤の上、過去に一度だけ良型のイワナを釣ったことがある、いわく付きのエリアなんです。
ただ、この時点で水の濁りはかなり強くなっていて、第一印象は「うわ、濁ってるなぁ……」。それでも水量はそこそこあり、「これはチャンスもあるぞ」と判断。
そこで出番となったのが、信頼の ACT55。このルアーで決めるしかないと、確信をもってチョイス。
狙うのは、堰堤上から30mほど上流にある深場。そして、まずは堰堤上の最初の深いエリアからスタート。ここは絶対にイワナが潜んでいるはず…!
やるしかない――!
1投目、2投目は無反応。でも焦らずに、慎重に3投目をキャスト。
ACT55に縦トゥイッチを入れていると――
ググッ!
よっしゃ!来たぁ!!
しかも、またデカい!!!
今日は本当にツイている日だとしか思えません。
かかってくるイワナがどれもサイズが良く、ひとたび引き始めたら暴れ方も尋常じゃない。
姿が見えてくると、ルアーをガッツリと咥えている のが確認できました。これはバレない!
慎重に、慎重にランディングネットを出して――
キャッチ!
よっしゃぁあああ!!
ひとりで大興奮しながら、すぐさまイワナの状態をチェック!
太い……めちゃくちゃ太い!
こんなに太ったパンパンなイワナ、見たことないかも。
フックも、ベリーをガッチリくわえています。完璧すぎるフッキングに思わずニンマリです。
これで本日3匹目!どれも見応え十分な個体ばかり。
工事のおんちゃんとの会話
堰堤の上を釣り上がりながら、丁寧にアプローチを続けていきましたが、アタリはなし。
そして、とうとう標高も上がり、まさに“山岳渓流”という雰囲気のエリアに突入。
体力的にも限界が見えてきたので、そろそろ引き返す判断をします。
横から道路に出られるような場所もなく、来たルートを戻るしかないという状況。堰堤上の入渓ポイントまで引き返し、藪をかき分けて道路に復帰。そこから車を停めてある場所まで歩いて戻りました。
すると、近くで作業していた工事関係のおんちゃんに出会いました。
「釣れたかい?」と気さくに声をかけてくれたので、「3匹だけだけどね~」と返すと、
「昨日の人は、サイズは小さいけど10匹釣ったって言ってたよ」とのこと。
「小さいの?」と聞き返したところで、「今日は26cm、28cm、27cmの3匹だったよ」と伝えると――
「それは大きい!」と驚きの表情。
その場でスマホの写真を見せると、「ほんとだ…!こんなの見たことないよ」と感心してくれて、こちらもちょっと嬉しい気持ちに。
偶然とはいえ、誰かとこうして釣果を分かち合える瞬間って、釣りの醍醐味のひとつかもしれません。
下流に移動して再入渓!
車へ戻ると、時刻はまだ11時前。
少し早めの昼ごはんに、持参していたおにぎりを頬張ってエネルギーチャージ!まだ体力にも余裕があったので、「もう少し釣りたい」という欲がムクムクと湧いてきます。
そこで、今度は下流エリアへと移動することに。
途中、釣り場へ向かう道中では金沢ナンバーのフライフィッシャーを見かけました。その姿を横目にさらに下ると、また別のフライマンを発見。彼の車は一体どこに停めているのか……さすが人気スポット。
実は、どちらも入渓を考えていたポイントだったため、やや残念ではありましたが、気を取り直してさらに下流へ。
以前バラした実績があるポイント――そこに再入渓することに決めました!
悔しさを残した場所でリベンジ!
再入渓ポイントは、自分にとって、言わずと知れた“悔しさを残した場所”。
1年以上前の出来事ではあるけれど、あの時の魚影の記憶は今も鮮明に残っています。今回は果たしてどうか……。
周囲を見渡しながら慎重に藪をかき分けて川沿いに到着。そこには大きな淵が広がっていました。
プレッシャーをかけないように距離を取りつつ、まずは信頼のACT55(55mm/4.9g)をセット。
ダウンでキャスト。反応なし。
再度キャスト。うーん、やっぱり無反応。
サイドに投げても……沈黙。
試行錯誤しながらアップストリームに切り替え、着水後カウント5、トゥイッチを入れる――ルアーが見えてくるタイミングで、後ろにぴたりと追従してくる影!
しかし、食わない!
何度かカウント数を変えたり、角度をずらしたりしてみるものの、チェイスのみでヒットには至らず。
ここでルアーを スミス D-コンタクト 63mm/7g TSレーザー に変更。
スミス(SMITH LTD) ミノー D-コンタクト 63mm 7g TSレーザー
これもチェイス止まり。なんとも渋い状況です。
ならば――と、よりボトムを流せるように ジャクソン メテオーラ 63mm/7.5g LYMKヤマメ にスイッチ。
ジャクソン(Jackson) メテオーラ 63mm 7.5g LYMK ヤマメ
この辺りから「ロッドを4.8ULに替えた方がよかったか…」と軽く後悔。でも、ここまできたらこのまま行くしかない!
ロッドは朝から使っている Fishman Beams Blancsierra 3.9UL LIMITED で継続。
数投するも、チェイスすらなし。完全にスレたか……。
時計を見ると正午を過ぎ、空は快晴。
もしかして、時間帯的にも難しいかもしれないなと思いつつ、場所を少し上流へ移動。
ここは、かつてバラした記憶がある“勝負の瀬”。
今回は「今度こそ!」という想いを胸に、ACT55を選び直し、沈んだ大岩の横を通すようにキャスト――
ググッ!!!
「いたッ!!」
瞬間、手応えバッチリのヒット!
しかし!
“ビシュッ!”という音と共に、バレた……。
「やってしまった……」
リアのフックを見ると、丸まっているじゃないか……。
焦っていた自分、悔しさと共に静かに反省。
フックをリアもベリーも両方新品に交換し、気を取り直して再スタート!
ただ、その後は魚の反応はなく、さらに上流の広くなった深瀬に移動することに。
激流の深瀬で渾身の一発!
次なるポイントは、左岸から蛇行して手前に流れが寄ってくる、広く深い瀬。
以前から気になっていた場所で、水深はざっと見積もって 70cm~1m超え。とてもじゃないけれど歩いて渡れるような流れではありません。
とはいえ、ここも過去にバラシがあった“因縁の地”。いる、絶対にいる――!
今回はその教訓を活かして、信頼の ACT55 を装着。慎重にキャスト。
1投目――沈んだ大岩の横をトレースするように通すと、
ググッ!!
「よっしゃ、来たァッ!!!」
瞬間、ガッツリした引きが伝わってきます。
しかも、デカい! 重い!
ファイトの最中、激流に乗ってイワナが下流へとどんどん流されていく。その抵抗と流れに乗った重さで、ロッドが大きくしなり、こちらも必死。
使用ロッドは Fishman Beams Blancsierra 3.9UL LIMITED。その柔軟さと粘りがここで生きてきます。
「頼むぞ…!絶対バラすなよ…!」
慎重に、しかし確実に距離を詰めていきます。
ようやく姿が見えてくると――なんとベリーフックに ガッチリとフッキング!
「大丈夫だ、これは獲れる……!」
ネットを差し出し、慎重に――
キャッチ成功!!
「よっっっしゃーー!!!」と、叫びたいくらいのガッツポーズ!
すぐさま写真を撮って、記録に残します。
落ち着いて計測。
結果は――29cm!!!
尺には、あと一歩足りなかった…。
でも、満足。最高の1匹。
釣り上げた直後、ふと気がつけば全身汗だく。額からポタポタと汗が流れ落ちるほどの暑さ。
時刻はすでに13時30分。気温は 34℃。
「これは…もう無理をしない方がいいな」と判断し、ここで納竿としました。
まとめ
2025年6月20日(金)――晴天の下、有給休暇を利用して訪れた久々の渓流ルアーフィッシング。
今回挑んだフィールドは、2024年には一度も竿を出すことがなかった、思い入れのある渓流でした。2023年から続く渇水や釣り人の多さで、「もう釣れる場所ではないかもしれない」と諦めかけていた場所。
だからこそ、この日の釣行は特別でした。
魚影は本当に薄く、魚の姿を確認できるのは時折だけ。チェイスも一瞬で終わることがほとんど。スレっぷりが凄まじく、簡単には食ってくれません。
それでも――
26cm
28cm
27cm
そしてクライマックスの 29cm
すべてがパワフルで、引きを存分に楽しめるサイズばかり!
「うまくない自分でも、こんなに満足できる日があるんだな」と思えるほどの、最高の一日でした。
今回反応のあった激流の深い瀬――次回はその続きを、また時間が取れたときに訪れて挑戦したいと思います。
必ず魚はいる。釣れないのは、まだまだ自分の腕――。
そんな気持ちを胸に、次回の釣りも楽しみにしつつ、今回の釣行を振り返りました。
ということで、「尺イワナに届かずとも――大物続出の渓流ルアーフィッシング、奇跡の一日」という話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が、どこかで読んでくださった皆さんの釣行のヒントや励みになれば幸いです。
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