こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、今さらながらですが、PEラインで渓流ベイトフィネスを楽しんだ話をお届けします。
2025年はナイロンラインからスタート!
2024年の渓流ベイトフィネス釣行でも触れましたが、渓流釣りでは蜘蛛の巣が本当に多くなります。 蜘蛛の巣があるということは、先行者がいない証拠。これは嬉しい状況なのですが、ラインの途中に「蜘蛛の巣の玉」ができてしまうのが非常に厄介です。
特にPEラインを使っているときは、この蜘蛛の巣の玉をきれいに除去するのが難しく、カスが残った状態でキャストするとバックラッシュの原因になることがたびたびありました。
PEラインのバックラッシュをほどくのは本当に大変で、「あの蜘蛛の巣さえなければ…」と頭を抱えたことは一度や二度ではありません。
また、PEラインはリーダーとの結束部にコブができるため、蜘蛛の巣の玉をナイロンラインのようにスナップ側へ移動させてカットし、スムーズに除去することができません。
そのため、2024年の後半はナイロンラインをメインに使うようになり、2025年の釣行も基本的にはナイロン4lbで続けていました。
fishing jvさんの動画でPEライン再使用を決意!
そんな中、2025年シーズンにお世話になっている「ACT55」の製作者であるfishing jvさんの動画を見る機会があり、PEラインの話にふれられていました(こちら↓↓↓の動画です)。
その中で、ミツまるさんが「アクションしているときに、ナイロンだと“だれる”んですよね」と話されており、「確かにその通りだな」と感じました。
蜘蛛の巣のリスクはありますが、それ以上にPEラインの操作感の良さを思い出し、「久しぶりにPEラインを使ってみよう」と思い立ちました。
FGノットを結ぶ時の注意点を、理屈から理解する!
PEラインをカルコンに巻いて準備をしている途中、念のためFGノットの結び方をもう一度動画で確認しておこうと思い立ちました。
普段、私がFGノットを結ぶときに使っている道具がこちら。
この道具を扱う公式動画を確認していたところ、「マサッチ釣りチャンネル - 村岡昌憲ch -」のFGノット解説動画が関連で表示されました。
「いつでも」「どこでも」「誰でも」結べるようになる、という言葉に惹かれて見入ってしまいました。
特に印象的だったのは、リーダーやPEラインに負荷がかからず、しっかりと巻ける方法を理屈で説明してくれていたことです。
「これなら本当にノットアシストの道具なしでも、自分でしっかりFGノットを結べるかもしれない」と思い、何度か練習してみたところ、ついに「第一精工 ノットアシスト 2.0」を使わなくても結べるようになりました。
加えて、
・どうするとラインに負荷がかかるのか
・負荷を避けるための順序
・仮止めの後のハーフピッチで強度が上がる理由
といったロジックも頭に入ってきて、納得しながら結べるようになったのが大きかったです。
動画の最後では、PEラインのメイン部と切り捨てる部分を色分けした糸で編み方を視覚的に説明してくれており、数回見返すうちに、頭の中に理想のFGノットの形がしっかりイメージできるようになりました。
「どう編めば理想形に近づくか」が理解できると、逆に「この編み方でOK」と確信しながら作業できるので、会話しながらでも編めるようになります。
体で覚える方法もありますが、理屈で理解してから体に落とし込む方が、正確で美しいFGノットができると実感しました。
こうして、釣り場でも道具なしでFGノットを結ぶ自信がついたのです。
つまり、仮に蜘蛛の巣の玉が絡んでしまっても、つなぎ目からカットして玉を取り除き、その場で再び道具なしでFGノットを組み直せば全く問題ないという心構えができました。
道具を使わずにPEラインとリーダーをFGノットで素早く結び直せれば、約2分程度で復旧できます。それほど億劫な作業ではないのです。
「マサッチ釣りチャンネル - 村岡昌憲ch -」を視聴して、ひとつ成長できた実感がありました。
本当にありがとうございます。もちろん、チャンネル登録と「いいね」ボタンも押させていただきました!
9か月ぶりの釣り場を訪問!
2025年6月8日(日)の朝6時ごろ、2024年9月以来となる渓流釣り場に到着しました。
すでに明るくなっていたので、先行者がいるかも?と思っていましたが、誰もおらず、ラッキーなスタートです。
到着してすぐに、「イワタニ カセットガス トーチバーナーⅡ CB-TC-ODORP」を使って、「パワー森林香」に火をつけました。
予想どおりのストレスもなく、あっという間に着火完了です。
この日は川幅があったので、タックルは「フィッシュマン ビームス ブランシエラ 4.8UL」と「シマノ 23 カルカッタコンクエスト BFS XG」の組み合わせ。
ラインシステムは「シマノ PEライン ピットブル 4本編み 200m 0.6号」に、ナイロンリーダー8ポンド(2号)を組み合わせています。
シマノ PEライン ピットブル 4本編み 200m 0.6号
ルアーは、最近好調な「ACT55」を選びました。
この日の川の水量は、2024年9月よりもやや多め。ただ、2023年・2024年と渇水が続いた影響かもしれません。もしかしたら今回の水量こそが、本来の姿なのかもと思いました。
まずは小さな堰堤の下から攻めていきます。
ここは例年、魚影を見かけることがほとんどなく、「今年こそは…」と探ってみましたが、やはり反応なし。魚影も確認できず、本命はやはり堰堤の上です。
「ACT55(55mm・4.9g)」をアップクロスでキャストすると、とても気持ちよく飛んでくれました。アクションも良好。
ただ、瀬の深さは30cm程度と浅めなので、「ACT55」だとやや沈みすぎる印象はありつつも、投げやすさと過去の実績から、ついつい手が伸びてしまいます。
対岸の草むら近くの深場で2度ほどチェイスはありましたが、食わせきれず…。
その後も「ACT55」で粘るも反応がなくなり、「MASURAO50s(50mm・4.8g)」にチェンジ。けれど、こちらにも反応はなし。
2匹の魚影を見かけたのでしばらく粘ったものの、先を急ぐことに。
開けた瀬に入り、対岸の大岩のあたりを丁寧に探ります。チェイスはあるのですが、なかなかバイトには至らず。
それでも、PEラインでの操作感は上々。ナイロンラインで感じていた「まったり感」「だれる感じ」がまったくなく、シャキッとした操作感に「これだよ、これ」と独り言がもれました。
しかもこの開けた場所では蜘蛛の巣もなし。快適です。
ただ、この先数百メートル行くと支流との合流点があり、その先はまた蜘蛛の巣ゾーン。頭の片隅でそれを意識しながら、前へ進むことにしました。
実績ポイントで今年もヒット!
私の腕の問題なのですが、「MASURAO50s(50mm・4.8g)」ではなかなか食わせられず、再び「ACT55(55mm・4.9g)」に戻すことに。
20mほど先にある大岩2つが沈んでいるポイントを狙って、ACT55をバックハンドでキャスト。右岸に立っていたのですが、「フィッシュマン ビームス ブランシエラ 4.8UL」の精度のおかげで、ピンポイントでしっかり決まりました。
気持ちよくルアーが飛んだ瞬間、魚影は見えなかったものの、大岩の先あたりで「ククッ」と反応!
「よっしゃ!」とやり取りし、慎重に手元に寄せてキャッチ。
やっぱり「ACT55」は釣れる!本当に釣れるルアーです!
釣り上げたのは、20cmを少し超えるイワナでした。 さぁ、次だ!と気分もアガります。
道具なしでFGノットを組み直す!
その後も丁寧に探るも魚影はなく、川が分かれるポイントまで到達。
右の支流は過去に実績あり、左は魚影が薄め。でも「楽しみは後にとっておこう」と、今回は左側の支流から攻めてみることにしました。
反応がなかったのと気温上昇もあって、ルアーを「メテオーラ52(52mm・5.0g)」へ変更。
何度か小魚らしき魚影が足元をすり抜けていきましたが、バイトはなし。やはりこの支流は、今年も厳しいか…という印象。
大きな堰堤に差し掛かったところで、支流の分岐点まで戻って仕切り直し。
再度キャストしたとき、岩にルアーが当たってしまい、バックラッシュ!
「今日は調子よかったのに、マジかよ…」と落胆しながらリカバリに取り掛かるも、PEラインの先端に謎の結び目ができていてほどけません。
リーダーとの結束点から1m程度のところでぐちゃぐちゃに絡んでしまい、「これはもう切るしかない!」と判断。
PEラインを約1mカットし、幸いリーダー側は無事だったので、再びFGノットを道具なしで結ぶことに。
手元にはノットアシストツールもありましたが、「いや、自分でできるはず」と、ロッドをベルトのロッドホルダーに差し、ロッドのしなりでPEラインをテンション張り。
ラインの先端を口にくわえ、落ち着いて丁寧にリーダーを巻き付けていきました。
これまでの練習の成果が実り、数分で理想的なFGノットが完成!
(※この場面の写真がなくてすみません)
「よし、仕切り直し!」と気合を入れ、ACT55に戻してキャスト!
すると、いきなり強烈なバイトが…!が、「パンッ!」と痛恨のバラシ。
「うえぇ~、いきなりかよ!」と悔しさ爆発。
その後も同じ場所ではチェイスはなく、さらに100mほど進んだ先の淵で再びバイト。
「今度こそ!」と合わせるも、またしてもフックアウト…。 「おぉお…!頼むからかかってくれ!」と空を仰ぎました。
このあたりで、ようやくフックの先が丸くなっていることに気付き、すぐに交換を決断。
以前は現場でフック交換より同じルアーに交換していましたが、「ACT55は定価販売なので、予備が少ない」ため、現在はこまめにフックを替えるスタイルに移行。
交換後もACT55で粘るも反応はなく、そのまま右側の支流を進んでいきました。
新しい場所から再入渓!
一度釣り場を離れ、車で移動することに。
途中、金沢ナンバーの車とすれ違いました。私とは別の支流へと登って行くようです。 続いて、大きな堰堤の近くでは、岐阜ナンバーの車にも遭遇。こちらも堰堤上を遡行しての入渓でしょう。
「うーん、気づかないうちに先に入られてたか…」と悔しさを噛みしめつつ、「次回はここをスタートにして再チャレンジだな」と前向きに切り替えました。
今回は仕方なく、堰堤下のあまり実績のない下流域に回り込んで再入渓。
とはいえ、渇水期に比べて水量があるので、「案外、可能性あるかも?」と期待を胸にスタート。
が、やはり魚影は薄く、「いかにも!」な渓流ポイントが続くも、チェイスもなし。
それでも、以前に魚影を見かけた記憶があるエリアに差しかかり、「メテオーラ52(52mm・5.0g)」を遠投。
少し待ってから縦トゥイッチで手前に寄せてくると…「ググッ」とバイト!
魚影は見えなかったものの、かかった瞬間に「これはデカい!」と確信。
ドラグがジリジリと鳴り、近づいてからも左右に走る暴れっぷり。
ランディングネットを構えるも、なかなかおとなしくなってくれず、さらにかかりが浅そうに見えて焦ります。
「落ち着け、落ち着け、大丈夫…!」と自分に言い聞かせ、慎重に対応。
そして――なんとかキャッチ成功!
「やったー!」と声が漏れるほどの嬉しさ! これはいよいよ尺(30cm超え)イワナか!?と期待しながら、すぐにスミスのメジャーで計測。
結果は…28cm!
惜しい、けれど充分に嬉しい1尾! 思わず、「やっぱり渓流ルアーフィッシングは最高!」と、心の底から感じました。
イワナにルアーをはじかれる!
その後も釣り上がるも、やはり魚影はまばら。
記憶をたどって辿り着いたのは、中央に大きな岩が沈むポイント。 ここにはアルミの脚立が沈んでおり、その上に岩が乗って動かない…という、根掛かり注意ポイントです。
覚悟を決めて、脚立下流へキャスト。
トゥイッチを入れてしばらくすると、水面からルアーが「ピョンッ」と飛び出す!
魚がルアーをはじいた!? それとも頭に当たって跳ね返った!? そんな不可解な初体験でしたが、確実に魚はいると確信。
すぐに再キャストすると、再び魚影がキラリ。 そして「ググッ」とバイト――が、「パシッ」とすぐに外れてしまいました…。
「おぇ~、またかよ…!」と天を仰ぐも、そこからは続かず。
ちなみにこのとき使っていたのは、あの28cmイワナを釣り上げた「メテオーラ52」。 念のためフックを交換することにしました。
ラストの淵で、惜しくもバラシ
その後、大きな淵に到着。岩陰から遠投し、少し速めかなと思いつつ、縦トゥイッチを入れると…「ガツン!」と強烈なバイト!
「よっしゃ!」と即座に合わせるも、「バシッ!」と無念のフックアウト…。 当然ながら、その後の反応はありません。
ちなみに使用していたのは、先ほどのフックを交換したばかりの「メテオーラ52(52mm・5.0g)」。 つまり、原因はルアーやフックではなく、自分の腕のみ…。 大切なチャンスを仕留めきれなかったことが悔やまれます。
この淵が、今回の釣行の最終ポイントとなりました。
まとめ
今回は、久しぶりにPEラインを使って渓流釣りを楽しみました。
そして、FGノットを道具なしで組めるようになったことが、何より大きな収穫。 理屈を理解し練習を積み重ねた結果が実を結び、釣り場でも数分で組み直せるようになったのは、自分にとっての成長の証です。
ナイロンラインで感じていた“まったり感”や“だれる感じ”が、PEラインでは明らかになくなり、ルアー操作のキビキビ感が別物でした。 特に遠投時の操作感の違いは、PEラインだからこそ味わえるものだと改めて実感。
これなら、残りの2025年シーズンはすべてPEラインでいこうと、決意を新たにしました。
今回は記事がかなり長くなってしまいましたが、釣果こそ2匹と控えめながら、とても満足度の高い釣行となりました。
やっぱり、渓流ルアーフィッシングは本当に楽しい!
少しずつではありますが、技術が身につき、大きな渓流魚に出会えるようになってきた気がします。これからも、そんな魚たちに会える日を楽しみに続けていこうと思います。
ということで、
「FGノットも道具なしで結べるようになったので、久しぶりにPEラインを使って渓流ベイトフィネスをした話」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 この記事が、皆さんの釣りに少しでも役立てば幸いです。
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