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第13世代 インテル NUC 13 Pro NUC13ANHi3(Core i3-1315U搭載)ベアボーンの外観・スペック・CPUベンチを確認して、パーツの組み合わせを検討した話

こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、「NUC13ANHi3(Core i3-1315U搭載)ベアボーン」のスペックの話です。

第13世代Corei3搭載NUCが登場!

第13世代 インテル NUC 13 Pro ベアボーン」シリーズのローエンドモデルとして「NUC13ANHi3(Core i3-1315U搭載)ベアボーン」が登場しました。

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi3

先に発売された「NUC13ANHi5」と「NUC13ANHi7」とはどう違うのか?

確認していきましょう。

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi5

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi7

 

 

インテル NUC13ANHi3 の外観を確認する

それでは、早速「インテル NUC13ANHi3」の外観を確認しましょう。

斜め前から見た感じです。

いい感じですね。

大きさは、前面からみて幅117mm x奥112mm x高54mmです。

正面です。

裏側です。

上からみた感じです。

落ち着いた雰囲気がいいです。

外観は「NUC13ANHi5」と「NUC13ANHi7」とまったく同じです。

これは「インテル NUC 13 Pro」シリーズだからですね。

 

 

インテル NUC13ANHi3の端子を確認する

外観が「NUC13ANHi5」と「NUC13ANHi7」とまったく同じなので、「NUC13ANHi3」の端子も当然同じです。

念のため、確認しておきましょう。

まずは、正面の端子を確認します。

USB TypeAの端子が2個あります。

USB TypeA Gen2なので、転送速度も10Gbpsです。

USBメモリを前面のポートに接続したデータの移動もスムーズにできます。

背面を確認しましょう。

USB端子が充実しています。

USB3.2 TypeA Gen2 1個(10Gbps)
USB2.0 TypeA 1個(480Mbps)
Thunderbolt4 TypeC(USB4.0)2個 (40Gbps)

計5個の接続端子があります。

よほどのことがない限り、足りるでしょう。

ネットミーチングやライブ配信のカメラの接続も楽にこなせます。

USB2.0 TypeAには、一番スピードの遅いデバイスを接続すれば良いでしょう。

Thunderbolt4はデイスプレーポート(最大8K@60Hz)としても仕様が可能です。

モバイルモニターを使って、リビングでパソコンを使う場合など、重宝するので助かります。

また、サブモニターを気軽に接続できます。

HDMI端子も2個あります。

デュアルモニターやThunderbolt4端子も使ったトリプルモニター接続もありです。

最大4画面出力対応なので、素晴らしい!

ネットワークは2.5G対応です。

カテゴリー5eケーブルがそのままつかえるので、自宅内のルーターやハブをしっかり確認して、2.5G以上のスペックに対応すれば、恩恵は大きいです。

光回線も1G以上のサービスも増えています。

ルーターでも、WANポートは10Gbpsまで対応、LANポート4つのうち10Gbps×1、1Gbps×3というモデルが増えてきました。

そして、ハブの2.5G対応モデルで1万円を切る価格となっています。

有線LAN周りも徐々に高速になっています。

NUC13ANHi5」と「NUC13ANHi7」の充実した端子周りは、「NUC13ANHi3」にも引き継がれています。

 

 

CPU以外のスペックを確認する

CPU以外のスペックを確認していきましょう

次の表をご覧ください。

メモリスロット 2× DDR4 SODIMM
対応メモリスピード DDR4-3200/2666/2400 MHz
メモリ最大搭載容量 最大64GB (32GB×2)
グラフィックス出力機能 Intel Iris Xe Graphics
2× HDMI 2.1 (最大4K@60Hz)
2× USB Type-C (最大8K@60Hz DisplayPort over USB Type-C対応)
(4画面出力対応)
オーディオ機能 HDMI もしくは USB Type-C (リア : USB Type-CはDisplayPort出力時に対応)
3.5mm Headset jack (フロント)
対応ストレージ 1× M.2 スロット (KeyM、Type 2280 NVMe SSD PCIe4.0)
1× M.2 スロット (KeyB、Type 2242 SATA SSD)
1× SATA 6Gb/s ポート (2.5インチ SATA(6.0Gb/s) HDD/SSD対応 (7mm厚まで搭載可。9.5mm厚は接続不可))
インターフェース 2× USB Type-C (リア : Thunderbolt 4 ×2、USB4準拠)
2× USB3.1 Gen2 (USB3.2 Gen2) Type-A (フロント)
1× USB3.1 Gen2 (USB3.2 Gen2) Type-A (リア)
1× USB2.0 Type-A (リア)
ネットワーク機能 1× 2.5Gigabit LAN (RJ45) ポート (intel I226-V)
無線ネットワーク機能 Wi-Fi 6E (IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)+Bluetooth 5.3 (Intel Wi-Fi 6E AX211)
搭載電源 付属ACアダプター (DC Power 20V、120W) ※電源アダプタ用AC電源コードは別売。
本体サイズ 117(W)mm x112(L)mm x54(H)mm
対応OS Windows 11
付属品 ACアダプタ、VESAマウントブラケット

メモリはDDR4 3200 SO-DIMMです。

最大64GBです

メモリはDDR5に変わる時期ですが、入手しやすいDDR4仕様になっています。

DDR4のメモリも全体としては、DDR5に移行していますので、後で増設の必要がないよう予算の許す限り大容量を搭載するのがベストです。

ストレージは、M.2対応のSSDが2つ取り付けられます。

まずは、NVMe PCIe4.0 SSD 2280 です。一般的な長さ80mmのSSDです。

2つ目は、M.2 SATAのSSDも1つ搭載が可能ですが、長さ42mmまでなので一般的ではありません。余った42mmのSATA SSDがある場合に利用すればよく、新規購入はコスパが良くありません。

そのほか、2.5インチSATA対応のHDDまたはSSDが取り付けできます。

ただし、7mm厚までが搭載が可能で9.5mm厚は取付不可なので、HDDを取り付ける場合は注意が必要です。

Wi-Fiは6E対応です。Bluetoothは、Bluetooth5.3対応です。最新スペックなので、文句なしです。

NUCの付属ACアダプターには、AC電源コードが付属していません。

よって、3ピンソケットの電源コードを別途準備する必要がありますので、注意しましょう。

そして、最後、対応OSはWindows11のみです。

Windows10は、対象外なのでWindows11の準備を忘れないようにしましょう。

 

 

違いはCPUのみ!

ここまで見てきて、分かりました。

NUC13ANHi3」「NUC13ANHi5」「NUC13ANHi7」の違いは、CPUのみです。

NUCに搭載されているCPUはノートパソコン用のCPUを搭載しています。

3機種のCPUをチェックしてみましょう。

こちらです。

NUCの型番 NUC13ANHi7 NUC13ANHi5 NUC13ANHi3
13世代Core型番 i7-1360P i5-1340P i3-1315U
Pコア / Eコア 4 / 8 4 / 8 2 / 4
Pコア定格クロック 2.2GHz 1.9GHz 1.2GHz
Pコア最大クロック 5.0GHz 4.6GHz 4.5GHz
Eコア定格クロック 1.6GHz 1.4GHz 0.9GHz
Eコア最大クロック 3.7GHz 3.4GHz 3.3GHz
L3キャッシュ 18MB 12MB 10MB
GPU 96 80 64
GPU最大クロック 1.5GHz 1.45GHz 1.25GHz
Base Power / Max 28W / 64W 28W / 64W 15/55W

もともと第13世代Coreのノートパソコン用CPUは、4種類準備されています。

HXシリーズ:ウルトラハイエンドパソコン向け(ゲームや動画編集などに最適)
Hシリーズ:ハイエンドパソコン向け(ゲームおよびプロの動画編集用)
Pシリーズ:高性能パソコン向け(スタンダードな据え置き型のノートパソコン用)
Uシリーズ:モバイルパソコン向け(省電力のノートブック用)

そのうえで、それぞれのシリーズの中で、

Core i9、Core i7は、ハイエンドモデル
Core i5、Core i3は、ミドルエンドモデル
Pentium、Celeronは、ローエンドモデル

という位置づけです。

今回の表をみて、すぐに分かるのが「NUC13ANHi3」だけは、Uシリーズだということです。

モバイルパソコン向けのCPUを搭載しているのです。

Pシリーズでないのが、残念です。

 

 

CPUのベンチマークを確認する

では、実際にベンチマークを見てみましょう。

ベンチマークは「CINEBENCH R23」の数字です。

NUC NUC13ANHi7 NUC13ANHi5 NUC13ANHi3
CPU i7-1360P i5-1340P i3-1315U
シングルコア 1826 1722 1644
Sコア比較 106.0% 100.0% 95.5%
マルチコア 9720 9688 5715
Mコア比較 100.3% 100.0% 59.0%

シングルコアおよびマルチコアの比較は、「NUC13ANHi5」を中心にどれだけの性能差があるのかを示しています。

シングルコアは、「NUC13ANHi5」に対して「NUC13ANHi7」は6%性能が高く、「NUC13ANHi3」は4.5%低いということが分かります。

マルチコアでは、「NUC13ANHi5」に対して「NUC13ANHi7」は0.3%性能が高く、「NUC13ANHi3」は41%低いということが分かります。

やはり、「NUC13ANHi7」や「NUC13ANHi5」に比べて、「NUC13ANHi3」はコア数が半分しかないので、ベンチマークは低くなっています。

マルチコアの数字が低いので、複数の作業を同時に行うことが多いのであれば、「NUC13ANHi7」や「NUC13ANHi5」を選択するのが良いと分かります。

PシリーズとUシリーズの差がハッキリと出ています。

よって、「NUC13ANHi3」は割り切って使うべきだと分かります。

 

 

インテル NUC13ANHi3おすすめの構成は?

CPUのベンチマークを確認してきたので、「インテル NUC13ANHi3」のおすすめの構成を見ていきましょう。

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi3

まず最初に、どのような用途の方に向いているのでしょうか?

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi3の場合、

・自宅で週に1回程度なので、それほどスペックを求めない
・パソコンよりもスマホやタブレットを優先して使う
・時々ある持ち帰り仕事など事務的な作業を中心に行う
・事務的な作業以外は、ネット閲覧を中心に使用する
・動画配信サイトは見られればよい
・パソコン全体の価格はできる限り安価に抑えたい

という感じです。

普段はスマホやタブレットを中心に利用し、月に数回程度パソコンを使う方向けです。

モバイルパソコン用のCPUなので、高い性能を求めるのは無理があります。

以上を踏まえて、基本構成はこのような感じです。

標準的なモデル(低価格重視)
・ベアボーン本体NUC13ANHi3
・メモリ8GB×2枚=16GB
・NVMe PCIe4.0 SSD Type2280(1TB)
・Windows11

価格重視のモデルです。

メモリは16GB搭載した方が良いでしょう。

4GB×2枚=8GBでは、事務作業をする場合でもストレスを感じることがあるからです。

よって、メモリだけは16GBを搭載した方が良いでしょう。

ただ、それでも価格重視なので、余っている「DDR4メモリ」があれば、とりあえず搭載してあまりに動作が遅いようであれば、メモリ増設を検討するのもありだと思います。

ストレージは、「5000MB/sから7000MB/s未満」の「NVMe PCIe4.0 SSD Type2280(1TB)」がベストでしょう。

データもそれほどないというのであれば、500GBの容量でも良いでしょう。

また、PCIe4.0のSSDと書きましたが、「PCIe3.0」または「2.5インチのSSDorHDD(7mm厚)」が手元に余っているのであれば、これらを再利用しても良いでしょう。

とにかく安価な構成でつくるというのであれば、インテル NUC13ANHi3」本体を準備し、その他のメモリとストレージは余っているものを再利用するという点では最適なベアボーンです。

 

 

インテル NUC13ANHi3のおすすめパーツを検討する

インテル NUC13ANHi3」のおすすめパーツはこちらです。

メモリ

 

NVMe PCIe4.0 SSD(5000MB/sから7000MB/s未満)

1TBモデル

Amazonレビューなどを参考にじっくりご確認ください。

同じメーカーで容量の違う製品となりましたが、どのモデルを選択しても問題はないでしょう。

ベアボーン本体にシリコンサーマルパットが最初からついているので、ヒートシンクなしのモデルを購入しましょう。

 

2.5inch SSD 2TB

ストレージについては、「NVMe PCIe4.0 SSD(5000MB/sから7000MB/s未満)」もしくは「2.5inch SSD 2TB」のどちらかを取り付ければ良いでしょう。

スピード重視であれば「NVMe PCIe4.0 SSD(5000MB/sから7000MB/s未満)」が良いですし、容量重視であれば「2.5inch SSD 2TB」がおすすめです。

 

 

まとめ

今回は、「第13世代 インテル NUC 13 Pro NUC13ANHi3(Core i3-1315U搭載)ベアボーン」の外観・スペック・CPUベンチを確認してきました。

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi3

CPUが「NUC13ANHi7」や「NUC13ANHi5」のPシリーズとは違うUシリーズを搭載していることもあり、ベンチマークはそれほど高くありませんでした。

しかし、その分、価格も安価なので、割り切って利用するには最適だと思います。

安価なパーツの組み合わせでネットや動画視聴が中心であれば、実用的なマシンを組み立てることができます。

取り付けが可能なパーツが余っているのであれば、それらを利用するのも良いでしょう。

そして、スペックに不満があるようであれば、

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi5

インテル NUC 13 Pro Kit NUC13ANHi7

などのワンランク上のモデルで本格的に組み立てるのも良いでしょう。

それだけ気軽にパソコン入門機として導入するには最適ですね。

Officeとネット中心である会社の事務端末機として、まとめて導入するのも良いでしょう。

インテル製の製品なので、サポート側としても安心して導入できます。

ということで、「第13世代 インテル NUC 13 Pro NUC13ANHi3(Core i3-1315U搭載)ベアボーンの外観・スペック・CPUベンチを確認して、パーツの組み合わせを検討した話」でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。

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