こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、今私が使っている「NUC10i7FNH」の設定を変更した話です。
はじめに
2020年から2021年の年末年始にかけて、テレビドラマを録画した動画データを編集していた時、パソコンが自動でシャットダウンしました。
1回だけでなく2回連続でした。
そんなことが、2日間ほど続きました。
編集をずっとまとめて継続して行っていたこともあり、CPUの温度が高温だったことも影響しているのでしょう。
そこで、昨年の夏に設定したBIOSのCoolingの設定を変更することにしました。
NUC10i7FNH パソコンの構成
現在の私のパソコンの構成は、次のようになっています。
ただ、年末年始の時は、まだ「Samsung 980 PRO 2TB PCIe SSD MZ-V8P2T0B」が発売されていなかったので、「XPG GAMMIX S50 Lite 2TB PCIe 4 SSD」を使用していました。
そして、CPU FAN の負荷を減らすための熱対策として、「Noctua NF-A12x25 PWM Premium Quality Quiet 120mm fan」を2台設置しています。
「Noctua NF-A12x25 PWM Premium Quality Quiet 120mm fan」は、回転数を2000rpmから1700rpmに下げるローノイズアダプターを間にかませて、22.6 dBから18.8 dBに下げています。
音も静かで、文書を書く程度であれば、CPU温度は40度をきるような環境です。
NUC10i7FNH BIOS Cooling のデフォルト設定
そんなこともあり、昨年の夏にCooling 設定を変更しました。
もともとのBIOSのデフォルトの設定は、こちらです。
簡単に意味を書いておきましょう。
項目 | 説明 |
Fan Off Temperature(℃) | FANが回転しない温度 |
Minimum Temperature(℃) | CPUがこの温度を超えたら、回転率がアップします |
Minimum Duty Cycle(%) | 最低限のFAN回転率(前項の温度までの回転率) |
Duty Cycle Increment(%/℃) | 1℃上がることに上昇する回転率 |
Balanced(デフォルト)の設定
項目 | 説明 |
Fan Off Temperature(℃) | 40度 |
Minimum Temperature(℃) | 68度 |
Minimum Duty Cycle(%) | 35% |
Duty Cycle Increment(%/℃) | 2%/1度 |
CPU 40℃まで CPU FAN は回転しない
CPU 41℃~68℃まで FAN は 回転率35%
68℃から1℃上がるごとに回転率は2%アップ
68度以上の場合
温度上昇 | CPU温度 | 回転上昇率 | 回転率 |
5度UP | 73度 | 10%UP | 45% |
10度UP | 78度 | 20%UP | 55% |
20度UP | 88度 | 40%UP | 75% |
30度UP | 98度 | 60%UP | 95% |
32度UP | 100度 | 64%UP | 99% |
CPUが100℃程度で CPU FAN がフル回転になる設定です
NUC10i7FNH BIOS Cooling を Custom する
「Noctua NF-A12x25 PWM Premium Quality Quiet 120mm fan」があまりに強力なこともあり、デフォルトの設定で使用しなくても、十分冷える状態です。
そこで、CPU FAN の負荷を減らすために設定を変更しました。
それがこちらです。
設定の意味を書いておきましょう。
Custom3の設定
項目 | 説明 |
Fan Off Temperature(℃) | 48度 |
Minimum Temperature(℃) | 70度 |
Minimum Duty Cycle(%) | 30% |
Duty Cycle Increment(%/℃) | 3%/1度 |
CPU 48℃まで CPU FAN は回転しない
CPU 49℃~70℃まで FAN は 回転率30%
70℃から1℃上がるごとに回転率は3%アップ
70度以上の場合
温度上昇 | CPU温度 | 回転上昇率 | 回転率 |
5度UP | 75度 | 15%UP | 45% |
10度UP | 80度 | 30%UP | 60% |
15度UP | 85度 | 45%UP | 75% |
20度UP | 90度 | 60%UP | 90% |
23度UP | 93度 | 69%UP | 99% |
CPUが93℃程度で CPU FAN がフル回転になる設定です
「Custom3」と読んでいるのは、温度が1度上がるごとに3%ずつ回転率が上がるからです。
CPU FAN が回転を始める温度を48度にするので、それまでCPU FAN は動きません。
その分「Noctua NF-A12x25 PWM Premium Quality Quiet 120mm fan」が頑張るという設定です。
そして、49度から CPU FAN は回転を始めるのですが、回転率は30%と低く抑えています。その分回転数が少なくなり、音も静かです。
70度をこえた場合に、デフォルトの2%→3%に変更したので、CPU温度が93度になったときに CPU FAN はフル回転する設定です。
この設定で、夏から冬場の年末年始までなんの問題もなく使用していました。
しかし、朝から晩まで動画編集をしていると、ちょっと無理があったようです。
CPU の温度に熱がこもりすぎると、パソコンが落ちる現象が起きたのです。
「Noctua NF-A12x25 PWM Premium Quality Quiet 120mm fan」の回転数を1700rpmから2000rpmにアップすると落ちなくなるのですが、さすがに「Noctua NF-A12x25 PWM Premium Quality Quiet 120mm fan」を2000rpmにするとうるさいので、CPU FAN の設定を変更することにしました。
NUC10i7FNH BIOS Cooling を Custom5 にする
「Custom3」では、長時間使用の場合、熱がこもりやすいことがわかったので、「Custom5」の設定にしました。
マザーの温度設定も同様の変更です
設定の意味をみていきましょう。
項目 | 説明 |
Fan Off Temperature(℃) | 48度 |
Minimum Temperature(℃) | 70度 |
Minimum Duty Cycle(%) | 30% |
Duty Cycle Increment(%/℃) | 5%/1度 |
CPU 48℃まで CPU FAN は回転しない
CPU 49℃~70℃まで FAN は 回転率30%
70℃から1℃上がるごとに回転率は5%アップ
温度上昇 | CPU温度 | 回転上昇率 | 回転率 |
5度UP | 75度 | 25%UP | 55% |
10度UP | 80度 | 50%UP | 80% |
14度UP | 84度 | 70%UP | 100% |
CPUが84℃で CPU FAN がフル回転になる設定です
84度から一気にフル回転なので、音はうるさくなりますが、今回の設定で時々100度になるということもなくなりました。
最高でも90度前後で動く感じです。
普段は「Noctua NF-A12x25 PWM Premium Quality Quiet 120mm fan」に補助してもらって、CPU FAN の回転を低く抑え、いざというときには CPU FAN に一気に頑張ってもらうような設定にしました。
まとめ
今回の設定変更は、年末年始の動画編集を続けて行ったときに変更しました。
その後、3月になった今まで問題なく使用できています。
普段は、Office系のソフトの使用がメインで、バックグラウンドで録画番組をブルーレイディスクに焼いたり、ISOファィルにしたりしています。
また、Amazon Prime Video の Windowsアプリで、パソコンに高画質をダウンロードをしたりしています。
そのような程度だと、時々50度になるかならないかです。
なので、動画編集などエンコードしていないときは、時々 CPU FAN が回っている程度です。48度まで回転しないのは大きいです。
価格次第ですが、インテル NUC 11 パフォーマンス・キット NUC11PAHi7 が発売されたら、現在使用中の「NUC10i7FNH」は予備マシンになる予定です。
おそらく自宅に戻ったときのリビングマシンになるでしょう。
その時には、BIOSのCoolingの設定をデフォルトに戻して使用するつもりです。
BIOSのCoolingの設定については、過去の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はこちらもご覧ください。
ということで、今回は、「Intel NUC 10 パフォーマンス・キット NUC10i7FNH の BIOS Cooling 設定を変更した話(BXNUC10I5FNH,BXNUC10I3FNH)」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。
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