こんにちは。トトロ兄さんです。
今回は、「ASRock DeskMini B860 後継機(DeskMini B960/Z970)」の話です。 
はじめに
パソコンの世界って、常に新しい技術が生まれて、私たちが想像もつかなかったような快適な体験を提供してくれますよね。特に、自分自身でパーツを選んで組み立てる自作パソコンの世界では、新しい部品が発表されるたびに、「次はどんな素晴らしいパソコンを作ろうか」とワクワクするものです。
そんなパソコン作りを愛する皆様、そしてこれから挑戦してみたいと考えている初心者の方々に向けて、少し先の未来を見据えた壮大な計画についてお話ししたいと思います。
今回のテーマは、大人気の小型パソコン組み立てキットである「ASRock DeskMini」シリーズの最新動向と、未来の最高傑作をどうやって作り上げるかというお話です。難しい専門用語はできる限りわかりやすい言葉や例えに置き換えながら、一つひとつの理由を深く掘り下げて解説していきますね。
この記事を最後までじっくりと読んでいただければ、なぜこの製品を選ぶべきなのかがすっきりと腑に落ちて、パソコン選びに対する確かな自信と信頼感が積み重なっていくはずです。それでは、少し先の未来へ向けて、一緒に夢を膨らませていきましょう!
驚きの性能で登場したCore Ultra 200S Plusシリーズの衝撃
物語の始まりは、2026年3月26日に遡ります。この日、パソコンの頭脳であるCPUを製造しているIntelから、デスクトップパソコン向けの新しいプロセッサー「Core Ultra 200S Plus」シリーズが正式に発売されました。この新しいCPUは、発売直後から世界中のパソコン愛好家や専門家からものすごく高い評価を受けていて、市場に大きな熱狂をもたらしています。
発表されたラインナップの中で、特に熱い視線を集めているのが「Core Ultra 7 270K Plus」と「Core Ultra 5 250K Plus」という二つのモデルです。
パソコンの性能を左右するCPUには、「コア」と呼ばれる計算を行う小さな作業員が複数入っています。Core Ultra 7 270K Plusには、重く複雑な作業を猛スピードでこなすベテランの職人である「高性能コア(Pコア)」が8人、そして裏方の作業を効率よく省電力でこなす優秀な助手である「高効率コア(Eコア)」が16人も搭載されています。合計で24人もの作業員が同時に働くことができるという、本当に驚異的な構成になっています。
前世代の製品と比較しても、複数の作業を同時に行う「マルチスレッド性能」という能力が大きく向上しています。なんと、ライバル企業の製品と比べても最大で103パーセントも優れた性能を発揮すると報告されているんですよ。さらに、この新シリーズには「Intel Binary Optimization Tool(インテル バイナリ最適化ツール)」と呼ばれる、過去のプログラムであっても自動的に効率よく処理できるように変換してくれる画期的な新機能も搭載されています。これにより、最新のゲームはもちろんのこと、動画編集や写真加工といった重い作業も、まるで魔法のようにスムーズにこなすことができるのです。
Core Ultra 5 250K Plusについても、6つの高性能コアと12の高効率コアを備えた合計18コア構成となっており、約199ドルという非常に魅力的な価格設定でありながら、上位モデルに迫る素晴らしい性能を秘めていると絶賛されています。このように圧倒的な性能を持つ新しいCPUが登場すると、「これを使ってどんなパソコンを組み立てようか」と、私たちの夢は大きく広がっていきますね。
ASRock DeskMini B860で組む小型パソコンの魅力と発売サイクルの謎
高性能なCPUが登場して最も胸を躍らせているのは、巨大なデスクトップパソコンを好む方々ではなく、机の片隅にちょこんと置けるような「小型パソコン」を愛する人々かもしれません。その小型パソコンの世界で長年にわたり絶対的な人気を誇っているのが、ASRockというメーカーが展開している「DeskMini」シリーズです。
最新モデルである「ASRock DeskMini B860」は、わずか1.92リットルというお弁当箱ほどの極めてコンパクトなサイズでありながら、ノートパソコン用の部品ではなく、デスクトップパソコン用の本格的で高性能なCPUをそのまま搭載できるという、魔法のような小箱なんです。この小さな筐体の中に、自分好みのCPU、メモリ、データ保存用のSSDを組み込んでいく作業は、まるで大人のプラモデルを作っているかのような至福の時間を提供してくれます。
パソコンの基板(マザーボード)には、CPUを取り付けるための「ソケット」と呼ばれる受け皿があります。「ASRock DeskMini B860」は、最新のIntel製CPUを取り付けることができる「LGA1851」という新しい規格のソケットを採用しています。このLGA1851ソケットを採用したDeskMini B860は、2026年1月30日に発売されました。
ここで、長年DeskMiniシリーズを追いかけてきた方であれば、ある一つの疑問に突き当たるはずです。これまでのDeskMiniシリーズの歴史を振り返ると、新しい世代の製品は秋頃のタイミングで発売されるのがお決まりのサイクルでしたよね。もし従来のサイクル通りであれば、2025年の秋に発売されていてもおかしくなかったはずです。しかし今回は、新しいソケットへの移行に伴う基板の設計変更や、様々な部品の厳しい調整が必要だったためか、年をまたいで2026年1月末というギリギリのタイミングでの発売となりました。
過去の歴史であるLGA1700ソケット時代の成功法則に当てはめて考えると、小型パソコンにとっての「最強の組み合わせ」は明確に決まっています。それは、春頃に発売される「消費電力を65Wに抑えた無印版のCPU」と、このDeskMiniを組み合わせることです。
なぜ消費電力が65Wであることがそれほどまでに重要なのでしょうか。DeskMiniのような1.92リットルという極小の空間では、CPUが発する熱を逃がすための冷却装置(CPUクーラー)の大きさに物理的な限界があるからです。電力をたくさん消費するCPUは、それだけ多くの熱を発生させます。もし125W以上も電力を消費するようなCPUを無理に詰め込むと、あっという間に箱の中が熱で満たされ、パソコンが壊れないように自動的に性能を落とす機能が働いてしまいます。これでは、せっかくの高性能CPUも本来の力を発揮できません。だからこそ、発熱が少なく、かつ性能が高い「65WのCPU」を選ぶことが、DeskMiniで快適なパソコンを作るための絶対的なルールなんですね。
Core Ultra 200S Plusの「65W無印版」は発売される?
DeskMini B860が2026年1月に発売され、その直後の3月に素晴らしい性能を持つCore Ultra 200S Plusシリーズが発表されました。ここまでの流れを見れば、誰もが「春にはCore Ultra 200S Plusシリーズの65W無印版が発売され、それとDeskMini B860を組み合わせるのが最高の選択になるはずだ!」と期待を膨らませたことでしょう。
しかし、様々な公式情報やパソコン関連のニュースメディアを隅々まで深く調査した結果、非常に残念なお知らせがあります。結論から申し上げてしまうと、Core Ultra 200S Plusシリーズにおいて「65W無印版」のCPUが発売される予定はないんです。
今回発売されたCore Ultra 200S Plusシリーズは、製品名の末尾に「K」や「KF」というアルファベットが付いているモデルのみが展開されています。この「K」という文字は、パソコンの性能を限界まで引き上げるオーバークロックという設定に対応していることを意味しており、非常に多くの電力を消費し、同時に膨大な熱を発生させます。つまり、これらのモデルは水冷式の巨大な冷却装置を搭載できるような、大きなデスクトップパソコン専用に作られた製品なんですね。
Intelは今回、ゲーム性能などの弱点を克服するための「リフレッシュ(改良版)」としてこのPlusシリーズを投入したため、限界まで性能を引き上げた高電力モデルのみに絞って開発を行ったと考えられます。そのため、消費電力を65Wに制限した扱いやすいモデルはラインナップから外されてしまったのです。DeskMiniで最高の小型パソコンを作ろうと待ち構えていた愛好家にとって、この現実は深く落胆せざるを得ない非常に残念な知らせとなりました。
2026年現在の最適解、Intel Core Ultra 7 265(65W)で作る最強の相棒
新しい65WのCPUが出ないという事実を受け止めた上で、もし2026年の今、どうしても「ASRock DeskMini B860」を使って小型パソコンを組み立てたいと考えた場合、私たちはどのような選択をすべきなのでしょうか。
その答えは、2025年に発売された前世代のCPUである「Intel Core Ultra 7 265(65W)」を心臓部として迎え入れることです。最新のPlusシリーズではないからといって、決してがっかりする必要はありませんよ。なぜなら、このCore Ultra 7 265は、DeskMiniの限られた空間の中で性能を最大限に発揮するという点において、極めて優秀なプロセッサーだからです。
Core Ultra 7 265は、基本の消費電力が65Wにしっかりと抑えられており、小さなCPUクーラーでも静かに、そして十分に冷やすことができます。それでいて、日常的なインターネットの閲覧やオフィスソフトの作業はもちろんのこと、高画質な写真の編集や動画の書き出しといったクリエイティブな作業であっても、ストレスを感じることなくサクサクとこなすことができる強靭なパワーを秘めています。
さらに、DeskMini B860はThunderbolt 4という非常に高速な通信規格に対応しており、最大で4つの画面に同時に映像を出力することも可能です。つまり、2026年現在において組み立てを行うのであれば、「ASRock DeskMini B860」と「Intel Core Ultra 7 265(65W)」の組み合わせこそが、現実的かつ最強の実用性を誇る揺るぎないベストパートナーであると断言できます。
メモリとSSDの価格高騰、厳しい時代をどう乗り切るか
CPUと本体が決まり、さあ組み立てようと意気込んだところで、2026年のパソコン自作市場には、避けては通れないもう一つの大きな壁が立ちはだかっています。それは、パソコンの短期記憶を担う「メモリ」と、データを長期保存する「SSD」の深刻な価格高騰です。
市場調査会社のデータによれば、2026年の第1四半期において、メモリの価格は前年と比較して約110パーセント増(つまり元の約2.1倍)、SSDの価格に至っては約147パーセント増(元の約2.5倍)と急激に跳ね上がっています。1万円で買えていたSSDが、今や2万5千円近くになってしまっている計算になりますね。さらに驚くべきことに、一部の古いメモリ(DDR4)の市場価格に至っては、過去1年間で3倍以上に暴騰したという報告もあるほどの異常事態なんですよ。
なぜこのような価格の高騰が起きているのでしょうか。その背景には、世界中を巻き込んでいる「AI(人工知能)ブーム」が深く関わっています。AIを学習させたり動かしたりするためには、巨大なデータセンターに設置されたサーバーコンピューターが必要です。そして、そのサーバーには「HBM(High Bandwidth Memory)」と呼ばれる極めて特殊で高性能なメモリや、企業向けの超大容量SSDが山のように必要とされています。
半導体を作る工場(ファブ)の生産能力には限界があります。メーカー各社は、より高い利益が見込めるAIサーバー向けの部品を作ることに工場の生産ラインを大きく振り向けました。その結果、私たちが一般のパソコンで使うためのメモリやSSDの生産量が極端に減ってしまい、品不足から価格が急騰してしまったのです。さらに厳しいことに、専門家の分析によれば、この深刻な部品不足と価格の高騰は、新しい半導体工場が本格的に稼働し始める2027年から2028年頃まで長く続くと予測されています。
このような厳しい状況下ではありますが、もし今どうしてもパソコンが必要であるならば、予算を工面して購入を決断するしか道はありません。2026年に組み立てを行うためのベストな構成は以下のようになります。
まず、基盤となるのは「ASRock DeskMini B860(LGA1851)」です。心臓部には発熱と性能のバランスが完璧な「Intel Core Ultra 7 265 65W」を選びます。そして、高騰しているとはいえ妥協してはいけないのがメモリです。DeskMiniはノートパソコンと同じ小さなサイズの「DDR5 SODIMM」というメモリを使用します。将来的な余裕をしっかりと確保するために、16GBのメモリを2枚用意し、合計32GBを搭載することを強くお勧めします。最後に、SSDはご自身の予算と用途に合わせてスピードと容量を検討し、選択してください。
価格が厳しい時期ではありますが、この組み合わせであれば、今後何年にもわたってあなたを支えてくれる、本当に素晴らしい快適なパソコンが完成することをお約束します。
デスクトップCPU最大の弱点、Copilot+ PC(40 TOPS)の壁
ここまで、2026年における最高の組み合わせについてお話ししてきましたが、この構成で組み立てる前に、一つだけ絶対に知っておいていただきたい重要な注意事項があります。それは、この構成で完成したパソコンは、Microsoftが提唱する次世代のAIパソコンの基準である「Copilot+ PC」の要件を満たしていないという事実です。
Copilot+ PCとして認められるためには、パソコンの内部に「NPU(Neural Processing Unit)」と呼ばれるAI処理専用の特別なチップが内蔵されている必要があります。さらに、ただ内蔵されているだけでなく、そのNPUが「40 TOPS(トップス)」以上の処理能力を持っていなければならないという厳格なルールが定められています。
TOPSとは、1秒間に何兆回の計算ができるかを示す単位です。つまり40 TOPSとは、1秒間に40兆回ものAI計算をこなせる能力を意味します。この強力なNPUが搭載されていれば、インターネット上のクラウドサーバーに頼ることなく、パソコン単体でリアルタイムに言語を翻訳したり、オンライン会議で背景を自然にぼかしたり、画像を一瞬で生成したりする画期的なAI機能を、少ない電力でサクサクと動かすことができるのです。
では、なぜ私たちが選んだ高性能なはずのデスクトップ向けCPUが、このCopilot+ PCの要件である40 TOPSを満たしていないのでしょうか。その理由は、パソコンの種類によって求められる役割の歴史的な違いにあります。
NPUという技術はもともと、スマートフォンのようにバッテリーの持ちを何よりも重視しなければならない機器において、少ない電力で効率よくAIを動かすために発展してきた技術です。ノートパソコンも同様にバッテリーで動くため、各メーカーは優先して強力なNPUをノートパソコン向けのCPUに組み込んできました。
その一方で、コンセントから常に無尽蔵の電力を得られるデスクトップパソコンの世界では、AIの重い計算を行いたい人は、CPUの中の小さなNPUではなく、別売りで強力なグラフィックボード(GPU)を取り付けて計算させるのが当たり前だったのです。そのためIntelは、Core Ultra 200S Plusなどのデスクトップ向けCPUを設計する際、強力なNPUを内蔵することの優先順位を下げてしまいました。その結果、デスクトップ向けのCore Ultra 200S Plusシリーズに搭載されているNPU(NPU3世代)は、13 TOPSの処理能力にとどまっており、Microsoftが要求する40 TOPSの壁を越えることができなかったのです。
これは、デスクトップパソコンの歴史的な背景がもたらした、少し皮肉な結果と言えるかもしれませんね。したがって、2026年の現行システムで組み立てた場合は、高度なAI機能をパソコン単体で処理するCopilot+ PCの体験は得られないということを、あらかじめ納得した上で購入する必要があります。
待てるならいつまで?次世代CPU「Nova Lake」という希望の光
もし、今お使いのパソコンがまだ元気に動いており、新しいパソコンの購入を焦っていないのであれば、「Copilot+ PCの要件を完全に満たした、次世代の完璧な小型パソコンが登場するまで待つ」という選択肢が浮上してきます。では、もう少し待つことができるとすれば、果たしていつまで待つ必要があるのでしょうか。
その答えの鍵を握るのが、Core Ultra 200S Plusシリーズのさらに次の世代として、Intelが総力を挙げて開発を進めている「Core Ultra 400」シリーズの「Nova Lake(ノヴァ・レイク)」と呼ばれる次世代CPUの存在です。
ここで、「あれ?200S Plusの次は300シリーズじゃないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、ノートパソコンなどのモバイル向け専用として、2026年1月に「Core Ultra 300(開発コードネーム:Panther Lake)」シリーズがすでに発表され、さらに2026年4月にはその下位モデルにあたる「Core シリーズ3」を搭載したパソコンも販売が開始されているんです。つまり、300シリーズは持ち運び用のパソコン専用としてすでに世に出ているんですね。そのため、デスクトップ向けの小型パソコンであるDeskMiniに搭載できる次世代の主役は、そのさらに先となる「Core Ultra 400」シリーズ、つまりNova Lakeということになります。
| Core Ultraシリーズ | 開発コードネーム | 主な用途 | 補足 |
| Core Ultra 100 | Meteor Lake | モバイル中心 | 初代Core Ultra |
| Core Ultra 200 | Arrow Lake | デスクトップ中心 | Arrow Lake-S |
| Core Ultra 200 | Lunar Lake | モバイル中心 | 薄型ノート向け |
| Core Ultra 300 | Panther Lake | モバイル中心 | AI性能強化 |
| Core Ultra 400 | Nova Lake | デスクトップ中心予定 | 次世代高性能CPU候補 |
Nova Lakeは、現在「Core Ultra 400」シリーズとして準備が進められている、デスクトップパソコンの歴史を塗り替えるかもしれないほどの大規模な進化を遂げるプロセッサーです。現在判明している事前情報によれば、Nova LakeはCPUの基本構造を一から見直し、「Coyote Cove」という新しい高性能Pコアと、「Arctic Wolf」という新しい高効率Eコアを採用します。驚くべきことに、最上位のモデルでは最大で52個ものコアを一つのチップに詰め込むという、これまでの常識を覆す設計が噂されています。
さらに、映像を描写するグラフィック機能(GPU)には、「Xe3」と呼ばれる新しい世代のアーキテクチャが採用され、ゲームや動画再生の能力が飛躍的に向上します。そして、私たちが最も注目すべきなのが、AI処理を担うNPUの大幅な強化です。Nova Lakeには「NPU6」という最新のAIチップが内蔵され、その処理能力はなんと「74 TOPS」に達すると報じられています。
この74 TOPSという数値は、Copilot+ PCの要件である40 TOPSを軽々と飛び越える、圧倒的なAIパワーです。つまり、巨大なグラフィックボードを搭載できないDeskMiniのような小さなパソコンであっても、Nova Lakeを搭載するだけで、高度なAI機能をローカル環境でスピーディーに動かせる未来がやってくるのです。
| 想定されるシリーズ名 (Nova Lake) | コアの最大構成 (Pコア+Eコア+LP Eコア) | 合計コア数 | 最大TDP (消費電力) | 特徴 |
| Core Ultra 9 クラス | 16 + 32 + 4 | 52コア | 175W | 288MBの超大容量キャッシュ搭載 |
| Core Ultra 9 クラス (標準) | 8 + 16 + 4 | 28コア | 65W / 125W | バランスの取れた新世代の主力モデル |
| Core Ultra 7 クラス | 8 + 12 + 4 | 24コア | 65W / 125W | 高性能と省電力の両立 |
| Core Ultra 5 クラス | 6 + 12 + 4 | 22コア | 65W / 125W | 一般ユーザー向けの最強コストパフォーマンス |
この夢のようなNova Lakeの発売時期はいつになるのでしょうか。現在のロードマップによれば、まずは電力を多く消費するハイエンド向けのモデルが2026年の後半(第3〜第4四半期)に登場すると予測されています。その後、私たちがDeskMiniに搭載したい消費電力の少ない「65W無印版(Ultra 7クラスやUltra 5クラス)」は、少し遅れて2027年の第1四半期に発表され、実際に市場に流通するのは2027年の春頃(第2四半期)になる可能性が高いと見込まれています。
マザーボードの進化、LGA1954ソケットとIntel 900シリーズチップセット
Nova Lakeという素晴らしいCPUが登場すれば、すぐに現在のDeskMini B860に載せ替えて使えるようになるのかというと、残念ながらそうではありません。パソコンの世界では、CPUの世代が大きく変わると、それを受け止めるマザーボード側の「ソケット」の形状も新しく変更されるのが宿命なんですね。
Nova Lake世代からは、現在のLGA1851ソケットから、ピンの数がさらに増えた新しい「LGA1954」というソケットに変更されます。LGA1954ソケットへの移行は、基板の総入れ替えを意味しますが、嬉しいニュースもあります。IntelのCEOは、このLGA1954ソケットをより長期間にわたってサポートする方針をほのめかしており、Nova Lakeの次世代であるRazer Lake、Titan Lake、さらにその先のHammer Lakeといった将来のCPUでも、同じソケットを継続して使える可能性が高いと噂されています。
この新しいLGA1954ソケットを動かすために、Intelはマザーボードの交通整理役である「チップセット」も刷新します。それが次世代の「Intel 900シリーズ」チップセットです。現在流出しているロードマップの情報を整理すると、900シリーズにはターゲット層に合わせて5つのグレードが用意される予定です。わかりやすく一覧表にまとめましたのでご覧くださいね。
| チップセット | PCIeレーン総数 | CPUオーバークロック | メモリオーバークロック | 主なターゲット層 |
| Z990 | 48レーン | 対応(IAおよびBCLK) | 対応 | ハイエンド・熱狂的な自作ユーザー向け |
| W980 | 48レーン | 非対応 | 対応 | エントリー向けワークステーション |
| Q970 | 44レーン | 非対応 | 非対応 | ビジネス・企業向け |
| Z970 | 34レーン | 対応(IAのみ) | 対応 | プレミアム・メインストリーム向け |
| B960 | 34レーン | 非対応 | 対応 | 一般向け・コストパフォーマンス重視 |
この表を見ると、一番上位の「Z990」は、あらゆる機能が解放された最高級品であることがわかります。一方で、DeskMiniのような小型でコストパフォーマンスを重視するパソコンには、伝統的に一般向けの「Bシリーズ」のチップセットが採用されてきました(過去のB660、B760、B860などですね)。この法則に従えば、次期DeskMiniの名称は順当に「DeskMini B960」となるはずです。
しかし、ここに興味深い噂があります。Intelの戦略として、従来のBシリーズが担っていた価格帯のメインストリーム市場まで、上位の「Z970」チップセットの守備範囲を広げようとする動きがあるというのです。これは、競合他社に対抗するために、より多くのマザーボードで上位の機能を解放し、ブランド力を高めようという狙いがあると考えられます。もしASRockがこの流れを汲み取り、他社の小型パソコンとの差別化を図るためにZ970チップセットをDeskMiniに採用したとすれば、その後継機は「DeskMini Z970」という名称になる可能性も十分にあり得ます。今回はこの期待と可能性を込めて、次世代機を「DeskMini Z970(LGA1954)」と呼んでお話しを進めたいと思います。
DeskMini Z970(LGA1954)の発売時期はいつになるのか
さて、この次世代の器となる「DeskMini Z970(LGA1954)」は、一体いつ発売されるのでしょうか。
これまでの情報をつなぎ合わせると、中身となるNova Lakeの65W無印版CPUが出揃うのが2027年の春頃(第2四半期)です。ASRockがその新しいCPUと、新しいLGA1954ソケット、そして新しい900シリーズチップセットの情報を基に、あの1.92リットルという極限の小さな箱の中に収まるマザーボードを設計し、熱の問題を解決し、量産体制を整えるには、CPUの発売から数ヶ月の期間が必要になります。
この開発サイクルを考慮すると、DeskMini Z970の発売時期は「2027年の秋」になるというのが、最も自然で期待されるスケジュールです。もちろん、今回のB860の時のように、開発の最終段階でギリギリの調整が必要となり、予定が遅れて2028年の1月頃にずれ込んでしまうという懸念もゼロではありません。しかし、LGA1954プラットフォームの開発が順調に進めば、さすがにそこまで大幅に遅れることはなく、2027年の秋には私たちの手元に届く可能性が極めて高いと言えるでしょう。
2027年秋、Nova Lakeで組み上げる究極の小型パソコン
これまでのお話をすべて総合すると、もしあなたが長期間待つことができるのであれば、2027年の秋に組み立てる小型パソコンこそが、真の意味での「完成形」であり、究極のベストチョイスになるという結論が導き出されます。
その時に組み上げるべき、未来の最高傑作の「完成形」はこのような形になるでしょう。
まず、本体には新しいLGA1954ソケットを備えた「DeskMini Z970(もしくはB960)」を用意します。その心臓部には、74 TOPSという驚異的なAI処理能力と新世代のグラフィック性能を併せ持つ「Nova Lake」の65Wモデル(Ultra 7クラスまたはUltra 5クラス)を据え置きます。これにより、手のひらサイズの小さなパソコンが、正真正銘のCopilot+ PCとして完全に機能するようになります。
メモリについては、2027年の秋頃にはAIサーバー向けの需要も落ち着き、新しい工場が稼働し始めることで、価格の高騰が収まり適正な価格に戻っていることを強く期待しつつ、高速な「DDR5 SODIMM 16GBを2枚(合計32GB)」を搭載します。そしてSSDも、予算に応じてさらに進化した超高速・大容量のモデルを組み込みます。
この構成を想像してみてください。机の上に置かれたお弁当箱サイズの小さな箱が、インターネットも、動画編集も、そしてこれからの時代に欠かせない高度なAI処理も、すべてを涼しい顔で、そして静かにこなしてくれるのです。これこそが、未来のテクノロジーがもたらす最高の恩恵であり、ワクワクして購入したいと夢が膨らむ、最強の小型パソコンの姿ですね!
まとめ:あなたは今買うべきか、それとも待つべきか
最後に、ここまでのお話を整理して、あなたが今どのような決断を下すべきかの道しるべをお伝えします。
もし、今現在お使いのパソコンの動作が非常に遅くて日々の作業にストレスを感じている場合や、どうしても早急に新しいパソコンが必要な状況にあるのなら、ためらうことなく2026年現在の最強構成である「DeskMini B860(LGA1851)」での組み立てを決断してください。2026年中には新しい65WのCPUは発売されないことが確定しているため、2025年に発売された「Intel Core Ultra 7 265 65W」を選ぶのが唯一にして最高の選択です。これがLGA1851ソケットにおけるひとつの到達点であり、最後の素晴らしい完成形です。メモリとSSDの価格が高騰している厳しい時期ではありますが、購入して使い始めたその日から、サクサクと動く快適なデジタルライフが手に入ることを考えれば、十分に投資する価値がありますよ。
一方で、もし「今のパソコンでもまだ十分に作業ができているし、特に困っていない」「どうしてもCopilot+ PCの要件を満たした未来の小型パソコンを体験してみたい」という確固たる思いがあるのなら、2027年秋頃の発売が予定されている「DeskMini Z970(LGA1954)」とNova Lakeの組み合わせが登場するまで、じっくりと腰を据えて待つのが良いでしょう。
ただし、パソコンの世界において、新しい技術を1年半以上も待ち続けるというのは、想像以上に長く、忍耐を必要とする時間です。「ほんとにそこまで待てるのか?」と、ぜひ一度ご自身の胸に手を当てて問いかけてみてくださいね。
もし、本当に2027年の秋まで待つと決断したのなら、どうか今使っているあなたのパソコンをこれまで以上に大切に扱ってあげてください。不要なファイルをこまめに削除して容量を空けたり、パソコンの中のホコリを優しく掃除して熱がこもらないようにしたりと、日々のメンテナンスを心がけましょう。今あるパソコンを大切に使いながら、未来の最高傑作に出会える日をワクワクしながら思い描く。そんな過ごし方も、パソコンという趣味の素晴らしい楽しみ方の一つです。
あなたのパソコンライフが、これからも夢と希望に満ちた素晴らしいものになることを、心から願っております。
ということで、「ASRock DeskMini B860 後継機(DeskMini B960/Z970)の発売予想時期とNova Lake(65W)で組む未来のパソコンを考えた話」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんに少しでもお役に立てれば幸いです。
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