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2024年夏 SamsungのSSD(990 PRO,990 EVO,870 QVO,870 EVO)を確認してみた話

こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、Samsung SSD(990PRO,990EVO,870QVO,870EVO)の話です。

はじめに

2024年の春からずっと忙しく、気が付くと梅雨も明けて、真夏になりました。

私もすっかりパソコン事情から離れてしまったので、確認の意味でも、2024年夏のSamsungのSSDを確認してみることにしました。

では、さっそく確認していきましょう。

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M.2 PCIe4.0 SSD

まずは、「M.2 PCIe4.0 SSD」から確認していきましょう。

「Samsung 990 PROシリーズ」と「Samsung 990 EVOシリーズ」です。

まずは、「Samsung 990 PROシリーズ」は、こちらです。

シリーズ 容量 読MB/s 書MB/s R読IOPS R書IOPS TBW TYPE
990 PRO 1TB 7450 6900 1200K 1550K 600 TLC
990 PRO 2TB 7450 6900 1400K 1550K 1200 TLC
990 PRO 4TB 7450 6900 1600K 1550K 2400 TLC

そして、「Samsung 990 EVOシリーズ」は、こちらです。

シリーズ 容量 読MB/s 書MB/s R読IOPS R書IOPS TBW TYPE
990 EVO 1TB 5000 4200 680K 800K 600 TLC
990 EVO 2TB 5000 4200 700K 800K 1200 TLC

早さを優先させるのであれば、「Samsung 990 PROシリーズ」です。

早さより安さを優先するのであれば、「Samsung 990 EVOシリーズ」です。

Amazonのセールなどで、価格差がほとんどない場合もありますので、要チェックしましょう。

 

 

SSDのTLCやQLCとは?

SSDのスペックを確認していると、TLCやQLCという言葉が出てきます。

念のため、TLCやQLCについて、解説します。

SSDは、一般的にコントローラ、DRAM(キャッシュメモリ)、NAND型フラッシュメモリという3つの部品から構成されています。

コントローラはメモリへのデータの読み書きを制御する部分です。

DRAM(キャッシュメモリ)はデータを一時的に保存しておく場所ですが、データ処理を高速化する点では有効ですが、必須の部品ではないので、製品によっては搭載されていないこともあります。

そして、実際にデータの読み書きを行っているのが、NAND型フラッシュメモリと呼ばれる部分です。電源が入っていなくてもデータの保存ができる不揮発性メモリです。

このNAND型フラッシュメモリは、「セル」と呼ばれる部分にデータを保存していて、セルに記録できる容量から、SLC、MLC、TLC、QLCの4種類に分類されます。

ここで、TLCやQLCとは、NAND型フラッシュメモリの種類だと分かりました。

 

 

では、SLC、MLC、TLC、QLCを簡単に解説します。

SLC(シングルレベルセル)
1つのセルに、1ビットの情報を保存できるフラッシュメモリがSLC(シングルレベルセル)です。セルには0または1のみを格納する形式で、正確性や信頼性、耐久性に優れています。寿命にあたる書き換え可能回数は、9万~10万回ほどです。寿命はNAND型フラッシュメモリの中で最も長いですが、1セルに格納できるデータが少ないため、容量は多くありません。

MLC(マルチレベルセル)
1つのセルに、2ビットを保存できるフラッシュメモリです。00・01・10・11を使ってデータの記録を行います。データ密度がSLCよりも高く大容量なのが特長で、価格・性能・耐久性のバランスに優れているのがメリットです。ただし、SLCに比べると寿命は短く、書き換え可能回数は8,000~1万回ほどです。1つのセルの中に入れる情報量が増えることで、セルの読み書き頻度が上がるからです。

TLC(トリプルレベルセル)
1セルに3ビットの情報を保存でき、000から111までを使ってデータを記録するフラッシュメモリです。MLCよりもさらに大容量ですが、同時に寿命が短くなり、書き換え可能回数は3,000~5,000回程度です。耐久性には劣りますが、価格が安価で大容量な点が特長です。

QLC(クアッドレベルセル)
1セルに4ビットの情報を保存でき、0000から1111までを使ってデータを記録します。TLCよりさらに低価格かつ大容量を実現しているものの、1セルあたりの書き換え可能回数は500~1,000回程度と、耐久性は最も低いです。寿命は短くなりますが、安価なSSDに使用されています。

2024年夏の時点では、SSDの大容量化に伴い、TLCやQLCのモデルが多いです。

 

 

2.5インチ SATA SSD

「M.2 PCIe4.0 SSD」に続いて、「2.5インチ SATA SSD」を確認します。

「870 QVOシリーズ」と「870 EVOシリーズ」です。

まずは、「870 QVOシリーズ」は、こちらです。

シリーズ 容量 読MB/s 書MB/s R読IOPS R書IOPS TBW TYPE
870 QVO 1TB 560 530 98K 88K 360 QLC
870 QVO 2TB 560 530 98K 88K 720 QLC
870 QVO 4TB 560 530 98K 88K 1440 QLC
870 QVO 8TB 560 530 98K 88K 2880 QLC

TYPEは、QLC(クアッドレベルセル)です。

「870 EVOシリーズ」は、こちらです。

シリーズ 容量 読MB/s 書MB/s R読IOPS R書IOPS TBW TYPE
870 EVO 500GB 560 530 98K 88K 300 TLC
870 EVO 1TB 560 530 98K 88K 600 TLC
870 EVO 2TB 560 530 98K 88K 1200 TLC
870 EVO 4TB 560 530 98K 88K 2400 TLC

TYPEは、TLC(トリプルレベルセル)です。

「870 EVOシリーズ」から約1年後に「870 QVOシリーズ」が発売されているためか、TBW(Total Bytes Written)の数値は、大きくなっています。

TBW(Total Bytes Written)とは、SSDなどのフラッシュメモリ製品の状態を知るための指標の一つで、製造から現在までにメモリに書き込まれたデータ量をテラバイト(1兆バイト)単位で表したものです。また、SSDに書き込める上限データ量(総書き込み可能量)を表すこともあります。

メーカーでは、SSDに書き込めるTBWの上限値を公表していて、パソコン側から累計の書き込みデータ量を計測し、常に把握できるようになっています。利用者が装置を使用するに連れてTBW値も上昇していき、上限に近づくとSSDの寿命が近いことが分かるので、新しいSSDに交換する準備ができます。

 

 

まとめ

今回は、2024年夏 SamsungのSSD(990PRO,990EVO,870QVO,870EVO)を確認してきました。

「M.2 PCIe4.0 SSD」を購入するのであれば、早さで選ぶ場合は「Samsung 990 PROシリーズ」です。

また、安価な「M.2 PCIe4.0 SSD」を購入するのであれば、「Samsung 990 EVOシリーズ」です。

「2.5インチ SATA SSD」の場合は、「870 QVOシリーズ」と「870 EVOシリーズ」でメモリーのTYPEが違います。

「870 QVOシリーズ」はQLC(クアッドレベルセル)で、「870 EVOシリーズ」はTLC(トリプルレベルセル)です。

スピードも変わらないので、メモリの種類で選択するのであれば、TLC(トリプルレベルセル)の「870 EVOシリーズ」がおすすめです。

ただ、大容量となると、「870 QVOシリーズ」のQLC(クアッドレベルセル)が有利です。

特に、大容量の8TBは、「Samsung 870 QVO 8TB SATA MZ-77Q8T0B」のみです。

Amazonレビューをよく読んで、自分にあった製品を選択するのが良いでしょう。

残念なことに、2024年夏時点では、Samsungの「M.2 PCIe5.0 SSD」は、まだ発売されていません。

しかし、「M.2 PCIe5.0 SSD」は、コントローラチップをはじめとする発熱の問題があり、ノートパソコンには採用されていません。

実際、パソコンで使用する場合、「M.2 PCIe4.0 SSD」のスピードで十分です。

Samsungを選択される方は、Samsungの安定した動作を求めると思いますので、「M.2 PCIe5.0 SSD」の製品の有無は関係ないでしょう。

ぜひ、自分にあったSSDを、予算に応じて、できる限り大容量で購入されることをお勧めします。

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ということで、「2024年夏 SamsungのSSD(990PRO,990EVO,870QVO,870EVO)を確認してみた話」でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。

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