こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、シングルフックを前後2本ずつつけて「クワッド仕様」にした話です。
シングルフック前後2本ずつのメリットとデメリット
前回、「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45」をトリプルフックからシングルフックに交換しました。
その際、トリプルフックからシングルフックにするメリットとデメリットを整理しました。
トリプルフック | シングルフック | |
利点 |
フッキングポイントが3か所 掛かりやすい(フッキング率が高い) 初心者の方におすすめ |
力が1本に集中するので、ばれにくい 魚のダメージが小さい ネットやラインに絡みにくい 根掛かりがしにくい |
欠点 | 力が3本に分散するので、ばれやすい 魚のダメージが大きい ネットやラインに絡みやすい 根掛かりがしやすい |
フックキングポイントが1か所 掛かりにくい(フッキング率が低い) 中・上級者の方におすすめ |
私の場合、根掛かりでルアーを失くしたときの心理的なダメージを最小限にしたいので、シングルフックに交換しました。
ただ、シングルフックに交換したときの「フッキング率の低下」が気にかかっていました。
そこで、仮説をたてました。
シングルフックを前後2本ずつの「クワッド仕様」にすれば、フッキング率が単純に倍になるのでは?と思いました。
安易な考えです。
頭を整理するために、一覧にしてみました。
こちらです。
シングルフック | ダブルフック(クワッド仕様) | |
利点 | 力が1本に集中するので、ばれにくい 魚のダメージが小さい ネットやラインに絡みにくい 根掛かりがしにくい |
フックキングポイントが2か所 掛かりやすい(フッキング率が向上) 2本のフッキングで、ばれにくい フックのウエイトがシングルの2倍 負荷の分散でフックが伸びにくい |
欠点 | フックキングポイントが1か所 掛かりにくい(フッキング率が低い) 中・上級者の方におすすめ |
魚のダメージがシングルの2倍 ネットやラインに絡みやすい 根掛かりが1本よりしやすい コストがシングルの2倍 |
特に気になった点は、赤字になっています。
フックが2倍になることで、フッキング率が向上します。
また、トリプルフックからシングルフックに交換した場合、フックのウエイトが3分の1程度になるので、ルアーによっては泳ぎに影響があるのでは?と思いました。
シングルに変更したことによるウエイトバランスの崩れを、前後ともダブルフックにすることで、影響を最小限に抑えられるのでは?と考えました。
また、欠点として、シングルフックよりもフックが倍になるので、根掛かりの可能性も高くなります。
その場合、「クワッド仕様」にして根掛かり率が2倍になったとしても、トリプルフックの根掛かり率よりは低いと考えられます。
ただ、絶対的な欠点としては、コストがシングルフックの2倍になるということです。
コストパフォーマンスは悪いです。
以上から、トリプルフックからシングルフックには交換するするけれど、シングルフック前後2本ずつにした「クワッド仕様」のルアーは、実験と考えて、ルアーの種類に1個程度を準備して、2023年のシーズンに試すことにしました。
それでは、実際に「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45」を「クワッド仕様」にしていきましょう。
シングルフック4本でクワッド仕様にする手順
クワッド仕様への交換そのものはそれほど難しくありませんが、念のため順番を箇条書きします。
1.リア(後)のトリプルフックを外す
2.フロント(前)のトリプルフックを外す
3.頭のスプリットリングを外す
4.フロント(前)にシングルフックを2本取り付ける
5.リア(後)にシングルフックを2本取り付ける
上記の順番で行うと、スムーズに交換できます。
なお、頭のスプリットリングは、スナップを使ってルアー交換をする場合は、不要なので外します。
しかし、スプリットリングにラインを直結される場合は、つけたままで良いです。
では、実際に行ってみましょう。
シングルフック4本のクワッド仕様で準備したもの
今回は、「スミス D コンパクト 45 3.5g アカキン」のモデルをクワッド仕様にします。
準備したものは、こちらです。
シングルフックは、オーナーの定番で返しのある「S-55M」を使いました。
では、早速作業を始めます。
リア(後)のトリプルフックを外す
リア(後)のトリプルフックを外します。
スプリットリングの間にフックをかませました。
スプリットリングをくるくる回して、外れました。
フロント(前)のトリプルフックを外す
続いて、フロント(前)のトリプルフックを外します。
スプリットリングの間にフックをかませました。
スプリットリングをくるくる回して、外れました。
ばっちりです。
頭のスプリットリングを外す
頭のスプリットリングを外します。
こちらも、スプリットリングをくるくる回して、外れました。
外したトリプルフックとスプリットリングを片づける
外したトリプルフックを、サプリメントの空き箱にいれて保管しました。
スプリットリングは、リングの袋に入れて、保管します。
スピナー「スミス AR-S トラウトモデル」のトリプルフックを、シングルフックに交換する際のスプリットリングとして使えるので、大切に保管しておきます。
Dコンパクト 45に取り付けるフックの大きさを確認する
「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45」に取り付けるシングルの大きさを確認します。
準備したのは、「オーナー(OWNER) S-55M シングルフック 10」です。
袋からフックを出して、シングルフックを前後2本ずつの「クワッド仕様」の雰囲気を確認しました。
うまくいきそうですね。
フックどうしでからまることもない感じです。
今回は、返しのある「オーナー(OWNER) S-55M シングルフック 10」を使いましたが、返しのないバーブレスに交換しても良いでしょう。
オーナー(OWNER) SBL-55M シングル バーブレス 10
フロント(前)にシングルフックを2本取り付ける
それでは、フロント(前)にシングルフックを取り付けていきます。
スプリットリングの間に隙間をあけて、シングルフックを2本ひっかけました。
コツは、「向けたい方向にしてひっかける」ということです。
今回であれば、「前向きでフックを取り付ける」ので、「針先を前向きにしてひっかける」ということです。
そして、スプリットリングをくるくる回していって、取り付けます。
こんな感じになりました。
持ち上げてみました。
しっかり前向きになっていますね。
リア(後)にシングルフックを2本取り付ける
続いて、リア(後)にシングルフックを取り付けます。
フロント(前)にフックをつけた時と同様、スプリットリングの間に隙間をあけて、シングルフックを2本ひっかけました。
ひっかける際は、向けたい方向にしてひっかけました。
今回であれば、「外向きでフックを取り付ける」ので、「針先を外向きにしてひっかける」ようにしました。
あとは、スプリットリングをくるくる回して、完了です。
持ち上げてみました。
ばっちりです。
クワッド仕様をじっくりと確認する
クワッド仕様にした「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45」をルアー台に設置してみました。
ばっちりですね。
前面を拡大します。
リア側です。
左側から確認しました。
じっくりみると、クワッド仕様にすることで、シングルフックよりもフッキング率が向上する感じです。
シングルフックとクワッド仕様を比較する
シングルフックとクワッド仕様を比較してみましょう。
手前がシングルフック、奥がクワッド仕様です。
針が太くなった感じです。
リアを確認します。
ガッツリという感じです。
トリプルフックとクワッド仕様を比較する
前がクワッド仕様で、奥がトリプルフックです。
比較すると針の太さは変わらない感じです。
リアを確認します。
フックの太さ、フックの重量を考えると、クワッド仕様も良いかなと思います。
シングルとクワッド仕様で比較したときには、魚のダメージは倍になるので心が痛む感じでしたが、トリプルフックを並べて比較すると、トリプルフックよりはダメージが少ないのでは?と思ってしまいます。
実際のところは、釣りをしてみないと分かりませんが…。
メテオーラ45のクワッド仕様と比較する
「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45」の雰囲気が悪くない感じなので、同じアカキンの「Jackson ジャクソン メテオーラ 45」をクワッド仕様にしてみました。
Jackson ジャクソン メテオーラ 45 AKY アカキンヤマメ
使用したフックも同じ「オーナー(OWNER) S-55M シングルフック 10」です。
前が「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45」で、奥が「Jackson ジャクソン メテオーラ 45」です。
メテオーラの方がフックが下がっていますが、雰囲気は悪くありません。
リアを確認します。
鋭いですね。
まとめ
今回は、「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45」のフッキング率を向上させるため、シングルフック4本を使ってクワッド仕様にしてみました。
準備した道具は、シングルフックにした時と同じです。
スミス D コンパクト 45 3.5g
バーブレスでクワッド仕様にする場合は、
オーナー(OWNER) SBL-55M シングル バーブレス 10
にします。
手順も難しくなく、シングルフックを取り付ける時に、単純に2本にするだけです。
実際に「クワッド仕様」にしてみて、シングルフックやトリプルフックと比較した場合、思っていた以上に良い感じでした。
シングルフック | ダブルフック(クワッド仕様) | |
利点 | 力が1本に集中するので、ばれにくい 魚のダメージが小さい ネットやラインに絡みにくい 根掛かりがしにくい |
フックキングポイントが2か所 掛かりやすい(フッキング率が向上) 2本のフッキングで、ばれにくい フックのウエイトがシングルの2倍 負荷の分散でフックが伸びにくい |
欠点 | フックキングポイントが1か所 掛かりにくい(フッキング率が低い) 中・上級者の方におすすめ |
魚のダメージがシングルの2倍 ネットやラインに絡みやすい 根掛かりが1本よりしやすい コストがシングルの2倍 |
あくまで想像の範囲だけですが、
・シングルフックよりも、フッキング率は向上する
・フック交換によるウエイトバランスの影響は、最小限になる
・フックの負荷が分散されるので、フックが伸びにくい
・魚のダメージは、トリプルフック程ではない
・根掛かりはシングルより多いが、トリプルほどではないだろう
・コストは、シングルフックの2倍かかる
クワッド仕様にする最大のデメリットは、コストかなと思いました。
また、実際にクワッド仕様にして感じたのは、「バーブレスのシングルフックでバラシが多い時、クワッド仕様にすることでバラシが減るのでは?」と思いました。
あとは、実際に2023年のシーズンが始まったら試すだけです。
ということで、「スミス SMITH ミノー Dコンパクト 45 のフッキング率を向上させるため、シングルフック4本を使ってクワッド仕様にした話」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。
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