こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、ASRock DeskMini でRAID(ストライピング・Striping)を組む話です。
はじめに
今回は、私が愛用している小型パソコン「ASRock DeskMini」シリーズの、あまり知られていないけれど非常に魅力的な拡張機能、「RAID(レイド)」について詳しく解説していきたいと思います。
DeskMiniといえば、B760や最新のB860など、お弁当箱サイズなのにデスクトップ向けの強力なCPUを搭載できるのが最大の魅力ですよね。しかし、魅力はそれだけではありません。実は本体の中に、2.5インチのSATA SSDやHDDを2台搭載できるスペースが用意されています。
この2台のスペースを活用して「RAID」を組むことで、データ容量を合体させて大きくしたり、読み書きのスピードを劇的にアップさせたりすることができるのです。
「RAIDってサーバーとかで使う難しい技術でしょ?」「設定中にパソコンが壊れそうで怖い」
そんな風に思っている方も多いかもしれません。でも、安心してください。実は初心者の方でも拍子抜けするほど簡単に設定できる方法があるんです。
今回は、超初心者の方に向けて、一番安全で確実なRAIDの組み方から、よくある疑問まで、徹底的に丁寧にお話ししていきます。
RAID(レイド)とは?今回目指すストライピングの魔法
まずはRAIDという言葉について少しだけ説明します。RAIDとは、複数のドライブ(SSDやHDD)をひとまとめにして、パソコンから「1つの巨大なドライブ」として認識させる技術のことです。
RAIDにはいくつか種類がありますが、今回DeskMiniで行うのは「RAID 0(ストライピング)」と呼ばれる方式です。
ストライピングの仕組みは非常にシンプルです。データを保存するときに、データを半分に割って、2つのドライブに同時に書き込みます。2人がかりで同時に作業をするようなイメージですね。
この魔法のような仕組みのおかげで、2つの素晴らしいメリットが生まれます。
1.容量が完全に合体する
例えば、2TBのSSDを2つ使えば、パソコン上には4TBの巨大なドライブが誕生します。動画や写真など、大きなデータも容量を気にせずどんどん保存できるようになります。
2.スピードが約2倍にアップする
データを半分ずつ同時に読み書きするため、理論上は1台のときと比べて2倍のスピードが出ます。USB接続の外付けSSDなどと比べると、驚くほど快適にデータ移動ができるようになります。
ただし、注意点も一つあります。2台にデータを分散しているため、どちらか1台でも故障するとデータ全体が読み出せなくなってしまいます。そのため、大切なデータは別の外付けHDDなどに定期的にバックアップをとることをおすすめします。
RAIDを組む「2つの方法」と、おすすめの選択肢
DeskMiniでRAIDを組むには、大きく分けて2つのアプローチがあります。
方法A:BIOS(マザーボードの根本のシステム)で設定する方法
方法B:Windowsの標準機能(ディスクの管理)で設定する方法
どちらも最終的なスピードはほぼ同じです。現代のパソコンの頭脳(CPU)は非常に優秀なので、どちらの方式でもSSDの限界スピードをしっかり引き出してくれます。
では、どちらを選ぶべきでしょうか。
もし、RAIDを組んだドライブにWindows自体をインストールしたい(Cドライブにしたい)場合は、方法AのBIOS設定を選ぶしかありません。
しかし、今回のように「Windowsが入っているドライブは別にあり、追加のデータ保存用として2台を合体させたい」という場合は、圧倒的に「方法B:Windowsの標準機能で設定する方法」を強くおすすめします。
なぜWindowsで組むのがおすすめなのか?(3つの最強メリット)
私がWindowsの機能を使ったRAIDをおすすめするのには、初心者の方にとって非常にありがたい3つの大きな理由があります。
メリット1:設定がとにかく簡単で安全
BIOSの画面は英語が多く、設定を間違えるとWindowsが起動しなくなるなどのトラブルが起きやすいです。一方、Windowsの標準機能なら、普段見慣れた日本語の画面で、マウス操作だけで安全に完結します。
メリット2:Windows 11をクリーンインストールしても安心
パソコンの調子が悪くなってWindowsを最初から入れ直すことになっても、心配はいりません。Windowsの機能で作ったRAIDデータは、SSD本体にしっかりと書き込まれています。そのため、Windowsを入れ直した直後に簡単な操作(異形式のディスクのインポート)をするだけで、中身のデータごとすぐに元のドライブとして復活します。
メリット3:DeskMini本体を買い替えてもそのまま移動できる
これが最大のメリットかもしれません。例えば、現在B760を使っていて、将来的にB860へマザーボードごと乗り換えたとします。このとき、2台のSSDをそのまま新しいB860に取り付けるだけで、新しいパソコンが自動的に認識してくれます。
さらに素晴らしいことに、SATAのケーブルを挿す場所(SATA1とSATA2)が前回と逆になってしまっても全く問題ありません。WindowsがSSDの電子署名を読み取って、自動で正しい順番に整理して合体させてくれるからです。
Windows 11でRAID(ストライピング)を組む手順
それでは、実際の画面を見ながらWindows 11の標準機能「ディスクの管理」を使ってRAID(ストライピング)を組む手順を解説していきます。今回は2TBのSSDを2台使って、約4TBのドライブを作る流れを見ていきましょう。
手順1:ディスクの管理を開き、新しいSSDを確認する
Windowsのスタートボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。画面が開くと、新しく取り付けた2台のSSDが「ディスク0」と「ディスク1」として表示されています。まだ何も設定されていないため、斜線が引かれた「未割り当て」という状態になっています。

手順2:ストライプボリュームの作成を開始する
どちらでも構いませんので、「未割り当て」の部分で右クリックをします。メニューが開くので、その中から「新しいストライプ ボリューム」をクリックします。これがRAID0(ストライピング)を作成する合図になります。

手順3:合体させるディスクを追加する
ウィザード画面が開きます。「次へ」を押して進むと、ディスクの選択画面になります。左側の「利用可能なディスク」の欄に、もう1台のSSDが表示されています。

この追加したいディスクをクリックして選択状態(青色)にします。

真ん中にある「追加」ボタンをクリックすると、右側の「選択されたディスク」の欄に2台が並びます。下の「ボリュームサイズの合計」が約2台分(約3800000MB=約4TB)に増えたことを確認して「次へ」をクリックします。

手順4:ドライブ文字(アルファベット)を割り当てる
新しくできる4TBの巨大ドライブに割り当てるアルファベット(CドライブやDドライブの「C」や「D」のことです)を選びます。空いている好きな文字を選んで「次へ」をクリックします。

手順5:フォーマット(初期化)の設定をする
このドライブを使えるようにするための設定です。「ファイルシステム」などはそのままで大丈夫ですが、「ボリューム ラベル」の欄に好きな名前を入力しておくと、後から見た時に分かりやすくなります。今回は例として「Striping4TB」のような分かりやすい名前をつけて、「次へ」をクリックします。

手順6:設定内容の最終確認
設定内容の一覧が表示されます。ストライプになっていることや、選んだディスク、合計サイズに間違いないかを確認して「完了」をクリックします。

手順7:ダイナミックディスクへの変換の警告(重要)
完了を押すと、「ベーシックディスクをダイナミックディスクに変換しようとしています」という警告のポップアップ画面が出ます。少し怖いメッセージに感じるかもしれませんが、Windowsの機能でRAIDを組むためには必須の作業ですので、安心して「はい」をクリックしてください。

手順8:ストライピング(RAID0)の完成!
ディスクの管理画面に戻ります。先ほどまで黒い枠線の「未割り当て」だった2つのディスクが、同じ緑色の枠線に変わり、同じドライブ文字が割り当てられていれば大成功です。これで2台のSSDが完全に連動し、4TBの超高速な1つのドライブとして使えるようになりました。

マイコンピューター(PC)の画面を開いてみると、新しく巨大なドライブが追加されているのが分かると思います。これで重い動画データもサクサク移動できるようになりますよ!
よくある質問:容量や種類が違うドライブでも組めるの?
最後になりますが、引き出しの奥で眠っている昔のパーツを活用したいと思ったときに浮かぶ、よくある疑問にお答えします。
疑問1:容量の違うドライブ(例:1TBと2TB)で組める?
結論から言うと、組むことはできます。しかし、非常にもったいない結果になります。
ストライピングは2つのドライブに均等にデータを振り分けるため、小さい方の容量に合わせられてしまいます。つまり、1TBに合わせて両方から1TBずつ出し合う形になり、合計は2TBにしかなりません。2TBのドライブで余った1TB部分は単独で使うことはできますが、管理が複雑になるためおすすめしません。
疑問2:容量は同じ(例:2TB)だけど、SSDとHDDを組み合わせて組める?
こちらも組むことは可能ですが、絶対にやめておいたほうがよい組み合わせです。
ストライピングは2人がかりで作業をする仕組みですが、足の速いSSDと足の遅いHDDがペアを組むと、SSDがすぐに作業を終えてもHDDの作業が終わるまで待たなければなりません。結果として、全体のスピードは遅いHDDと同じ速度まで落ちてしまい、せっかくのSSDの恩恵がゼロになってしまいます。
RAIDの力を最大限に引き出すための絶対の鉄則は、「全く同じ容量」で「全く同じ種類のドライブ」を2つ揃えることです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。DeskMiniの限られたスペースでも、RAIDを組むことで無限の可能性が広がります。
設定はWindowsの機能を使えばマウス操作だけでとても簡単ですし、将来のパーツ交換やOSの再インストールにも強いというメリットがあります。もし手元に同じ容量の2.5インチSSDが2つあるなら、ぜひこのストライピングの魔法を体験してみてくださいね。大容量のデータ移動が驚くほど快適になりますよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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