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Dell Inspiron 13 5320 モバイル パソコン(第12世代 Core i3-1215U・Core i5-1240P 搭載)のスペックを確認した話

こんにちは、トトロ兄さんです。
今回は、第12世代Core搭載の「Dell Inspiron 13 5320 モバイル パソコン」の話です。

Dell Inspiron 13 5320(第12世代搭載)のラインアップ

13.3型のモバイルパソコンで気軽に購入できる価格の「Dell Inspiron 13 5320 モバイル パソコン」について、スペックをチェックしてみました。

13.3型なので、持ち運びが楽で、通勤時の携帯も可能なパソコンです。

しかも、第12世代Core搭載なので、最新のCPU搭載です。

ラインアップは、4種類です。

Dell Inspiron 13 5320 MI533A-CHL(Core i3-1215U,8GB,256GB SSD,FHD+)
Dell Inspiron 13 5320 MI553A-CHL(Core i5-1240P,8GB,256GB SSD,QHD+)
Dell Inspiron 13 5320 MI533A-CHHB(Core i3-1215U,8GB,256GB SSD,Office,FHD+)
Dell Inspiron 13 5320 MI553A-CHHB(Core i5-1240P,8GB,256GB SSD,Office,QHD+)

見ればすぐに分かりますが、CPU、解像度、Officeの有無が主な違いです。

Core i3-1215U搭載モデル

Core i5-1240P搭載モデル

では、順番に見ていきましょう。

 

 

13.3型モバイルパソコン

大きさからチェックしましょう。

13.3型です。モバイルパソコンとしては、標準的な大きさです。

解像度は

Core i3-1215U搭載モデルが、FHD+(1920x1200) 非光沢
Core i5-1240P搭載モデルが、QHD+(2560x1600) 非光沢

です。

FHD以上の表示ができれば、操作の不便は感じません。

左右に2画面表示もしやすいので、使いやすいでしょう。

非光沢(ノングレア)なので、移動中の作業で画面が見にくいという症状も少ないです。

気になる画面の大きさは、高さ178.8mm、幅286.08mm、対角線337.36mm(13.28インチ)です。

ちなみに、「インチ」は縦横ではなく対角線の長さを表しています。

画面の大きさを示す際に使われる「型」という単位は正式な長さの単位ではなく、パソコン画面の対角線が何インチであるかを言い換えたもので、画面の対角線が13インチであれば、13型と表現されます。

コントラスト比は、FHD+が1000:1、QHD+が1200:1です。

応答速度35mm/s、リフレッシュレート60Hz、タッチパネル非対応です。

 

 

Dell Inspiron 13 5320 は、第12世代Coreを搭載!

Dell Inspiron 13 5320 は、第12世代Coreを搭載しています。

第12世代CoreのCPUは、性能重視のPコア(Performanceコア)と電力効率重視のEコア(Efficientコア)を採用していますので、処理能力が格段に向上しました。

第11世代Coreと同等クラスの第12世代Coreは、約1.5倍の性能差があります。

CPUは、用途に応じて、3種類のシリーズに分かれています。

Hシリーズ:ウルトラハイエンドパソコン向け(ゲームおよびプロの動画編集用)
Pシリーズ:高性能パソコン向け(スタンダードな据え置き型のノートパソコン用)
Uシリーズ:モバイルパソコン向け(ファンレスのノートブック用)

そのうえで、

Core i9、Core i7は、ハイエンドモデル
Core i5、Core i3は、ミドルエンドモデル
Pentium、Celeronは、ローエンドモデル

という位置づけになっています。

ここを抑えて、下記の一覧表をチェックしてみましょう。

クリックすると拡大されますので、チェックしてみてください。

ゴシックになっている部分が、今回採用されているCPUの位置付けです。

「Core i3-1215U」は、モバイルパソコン向けのCPUで、Corei3の中では一番下位のCPUだと分かります。

「Core i5-1240P」は、高性能パソコン向けのCPUで、Corei5の中では一番下位のCPUだと分かります。

この一覧をみてすぐわかることは、Corei5については、13.3型のモバイルノートパソコンと歌われていながら、インテルがモバイル向けCPUとして提供されているUシリーズは搭載せずに、高性能向けCPUのUシリーズを搭載していることです。

13.3型の小型パソコンだけど、処理能力の高いモバイルノートパソコンとして販売したいというデルの意図がビンビンに伝わってきます。

Corei5モデルは、意欲的な製品だなと分かります。

2つのCPUの違いを比較してみました。

製品名 Core i5-1240P Core i3-1215U
Pコア 4 2
Eコア 8 4
スレッド数 16 8
L3キャッシュ 12MB 10MB
Pコア最大周波数 4.4GHz 4.4GHz
Eコア最大周波数 3.3GHz 3.3GHz
Pコアベース周波数 1.7GHz 1.2GHz
Eコアベース周波数 1.2GHz 0.9GHz
GPU EU数 80 64
GPU最大クロック 1.3GHz 1.1GHz
ベース電力 28W 15W
最大電力 64W 55W

CPUのPコアとEコアの数に倍の開きがあります。

性能重視のPコア(Performanceコア)は、1コアで2つのスレッドを同時に処理するハイパースレッディングに対応しますが、電力効率重視のEコア(Efficientコア)は非対応です。

その結果、スレッド数にも違いが出ています(例:Eコア4つでPコア8の場合、Pコア4×2+Pコア8=16スレッドです)。

スレッドとは、連続して実行される1本の命令の流れのことで、平行処理をしない場合、1つのプログラムは1つのスレッド(シングルスレッド)で命令を順番に実行します。

よって、「Core i5-1240P搭載モデル」は、「Core i3-1215U搭載モデル」よりもかなり処理能力が高いことが分かります。

さすが高性能パソコン向けのCPUを搭載しているだけあります。

ただ、その分「Core i5-1240P搭載モデル」は、ベース電力も1.87倍なので、バッテリーの持ちは短くなります。

CPUについて、より詳しく知りたい方は、こちら↓↓↓の記事をご覧ください。

PコアとEコアをマラソン選手にたとえた場合、あるいは、アプリを複数使用した場合、どのようにPコアとEコアが動作するのか、分かりやすく具体的に解説しています。

 

 

メモリはDDR5を採用、SSDは256GB!

両モデルのCPU以外をチェックしてみましょう

Core i3-1215U搭載モデル

Core i5-1240P搭載モデル

両モデルともDDR5とSSD256GBになっています。

DDR4とDDR5の差はまだ小さいので、DDR4を採用しているメーカーが多い中、しっかりDDR5を採用しているのは、好感が持てます。

ただ、両モデルともメモリ容量は8GBです。

搭載されているのは、DDR5-4800 4GB×2=8GB デュアルチャンネルです。

両モデルとも2スロットを使っての8GBなので、後で増設もできません。

本体の裏側にもメモリ交換ができるようなフタはありませんので、残念なところです。

モバイルパソコンで13.3型のディスプレイなので、一般的にはOffice系アプリを立ち上げても3つ程度でしょう。

13.3型ディスプレイで5つも6つもウインドウを広げて作業はしないので、メモリ8GBでも十分実用的です。

SSDは、256GBです。

標準的な容量です。PCIe4.0仕様なので早いです。

Office系アプリを中心に、どこでも快適に作業をするのであれば、256GBでも十分です。

 

 

グラフィクスの違いは、CPUの違いから

その他の両モデルの違いは、グラフィックスです。

Core i3-1215U搭載モデルは、インテルUHDグラフィクス
Core i5-1240P搭載モデルは、インテルIrisXeグラフィクス

です。

CPUに統合されたグラフィクスなので、CPUの違いがそのまま表れています。

CPUの比較表を再度チェックしてみましょう。

製品名 Core i5-1240P Core i3-1215U
Pコア 4 2
Eコア 8 4
スレッド数 16 8
L3キャッシュ 12MB 10MB
Pコア最大周波数 4.4GHz 4.4GHz
Eコア最大周波数 3.3GHz 3.3GHz
Pコアベース周波数 1.7GHz 1.2GHz
Eコアベース周波数 1.2GHz 0.9GHz
GPU EU数 80 64
GPU最大クロック 1.3GHz 1.1GHz
ベース電力 28W 15W
最大電力 64W 55W

赤字の部分を見れば分かりますが、処理するGPUの数および周波数のいずれも「Core i5-1240P」が高くなっています。

その結果が、解像度の差となってあらわれています。

Core i3-1215U搭載モデル FHD+(1920x1200) 非光沢

Core i5-1240P搭載モデル QHD+(2560x1600) 非光沢

両モデルともアスペクト比は16:10なので、幅広く使うことができます。

もちろん、ゲーム等でも差がでますが、グラフィクスの性能差はそれほど気にする必要はないでしょう。

 

 

Dell Inspiron 13 5320は長時間作業も快適!

13.3型モバイルパソコンで、解像度も「Core i3-1215Uモデル」と「Core i5-1240Pモデルで」違うことも分かりました。

Core i3-1215U搭載モデルが、FHD+(1920x1200) 非光沢
Core i5-1240P搭載モデルが、QHD+(2560x1600) 非光沢

でした。

小さい画面で持ち運びも便利なのですが、ただどうしても目の負担が大きくなります。

そこで、デルでは、ディスプレイのブルーライトの発生を抑えています。

その機能が、パネル自体がブルーライトをカットしてくれる機能「ComfortView Plus」なのです。

以前の「Comfort View」では、色精度が低下してしまうことがあったようですが、「ComfortView Plus」では色精度を維持しつつブルーライトをカットしてくれるので、色味が気になる人でも安心して使えます。

特にちらつきを抑えているので、移動中にパソコンを使う場合の見やすさも向上しています。

また、急速充電機能がついています。

1時間で最大80%まで充電可能なので、急に出かける必要があった場合など、助かります。

 

 

Dell Inspiron 13 5320 の 便利機能もチェック!

「Dell Inspiron 13 5320」の便利機能も確認しておきましょう。

ウェブカメラは、FHD(1920×1080、30fps)です。開閉シャッターもついているので、プライバシーも安心です。

ちなみに、視野角は82度なので、映される範囲としては、ちょうど良いです。

静止画像は、2.07メガピクセルです。

また、「Windows Hello」に対応の指紋認証で、セキュリティも大丈夫です。

参考までに、指紋リーダーの解像度は、500dpiです。

フチなしキーボードなので、キーが大きく設置されています。

ちなみに、「Dell Inspiron 13 5320」は、X=19.05mm、Y=18.05mmのキーピッチです。

XとYと言われても良くわからない方もおられるかもしれませんが、XとかYというのは、数学のX軸(横線)とY軸(縦線)のことです。

キーピッチの一般的なサイズは19mm程度で、「フルサイズ」と呼ばれています。

ただ、パソコン本体の関係で、キーピッチを15mmから18mmまで狭くしたキーボードを採用している場合があります。

当然ですが、キーピッチが狭くなればキーボード自体もコンパクトになり、持ち運びにも便利ですが、あまりに狭いキーピッチだとキーが打ちにくくなるのです。

そういった意味でも、「Dell Inspiron 13 5320」は打ちやすい幅になっているということです。

しかも、バックライトにも対応しているので、ちょっと暗い場所でも安心して使えます。

キーボード下のタッチパッドの大きさは、横105mm、縦65mmです。

13.3型でこれだけあれば、十分ですね。タッチパッドの解像度は、300DPIです。

スキャナーの普通の解像度が200DPIで、スキャナーの高画質(300DPI)と同程度の解像度をもったタッチパッドなので、反応も良いです。

 

 

Dell Inspiron 13 5320 の USB・サイズ・重量

「Dell Inspiron 13 5320」の USB・サイズ・重量を確認しましょう。

まずは、寸法です。

横幅:296.68mm、奥行き:21.5mm、高さ14.35から15.65mmとなっています。

このままでは分かりにくいので、例として、A4用紙の大きさを記載します。

A4の大きさは、横長で書くと、297mm×210mmです。

よって、「Dell Inspiron 13 5320」は、ほぼA4の大きさそのものです。

カバンに入れて持ち運ぶのには、ピッタリですね。

右側には、ヘッドホン端子とUSB Type-A(USB3.2 Gen1)端子があります。

Gen1なので、スピードは 最大5.0Gbps です。

左側を拡大してみました。

1番はHDMIポート、2番がUSB4.0・Thunderbolt4.0ポート(電源供給およびDisplayPort対応)、3番がバッテリーステータスライトになっています。

USB4.0・Thunderbolt4.0ポート(Type-C)で、付属の電源アダプターから充電します。

USB4.0・Thunderbolt4.0ポートのデータ転送速度は、最大40Gbps です。

右側のUSB3.2 Gen1(5Gbps)の8倍の早さなので、その違いが分かるでしょう。

外付けSSDをつなげても、コストパフォーマンスの高いアクセスが可能ですね。

USB4.0は、まだまだこれからですが、USB 3.2、USB 2.0、Thunderbolt 3 との下位互換性があるので安心です。

ただし、USB3の時と同様、USB4.0・Thunderbolt4.0に対応したケーブルでないとスビートが出ないので、必ず外付けSSDに付属のケーブルを使用するようにしましょう。

また、1番にHDMIポートが付属していますが、2番はDisplayPort対応となっています。

USB Type-C - DisplayPort アダプターを別途準備する必要はありますが、モバイルディスプレイをつなげれば、そのままデュアルディスプレイで作業が可能です。

Thunderbolt4.0は、4Kモニターにも対応しているので、心強いです。

そして、本体充電は、2番のType-C端子に付属のACアダプターを接続して行います。

こちらです。

Dell 65W Type-C ACアダプター

自宅以外の職場・会社など、持ち運んでよく使う場所にもう1つおいておくと便利ですね。

最後に、本体の重量は約1.25kgです。

約1.25kgとなっているのは、パーツの組み合わせによって微妙に重量が違うのでそのような表記になっているのでしょう。

13.3型の中で軽量な部類には入りませんが、一般的な重さです。

 

 

Wi-Fi、Bluetooth、バッテリーの動作時間は?

ほぼ、Dell Inspiron 13 5320 モバイル パソコン のスペックが見えてきました。

そのほか、細かな部分もチェックしてみましょう。

Wi-FiはWi-Fi6、BluetoothはBluetooth5.2と両方とも最新です。

自宅のルーターもWi-Fi6対応を準備しましょう。

また、先ほど急速充電のことを書きましたが、気になるのがバッテリーでの動作時間です。

これについては、

「バッテリー駆動時間は動作状況によって変わり、電力を著しく消費する状況では大幅に短くなる可能性があります。」

となっています。

確かにバッテリーでの動作時間については、どのような状況で、どのような作業で利用するのか、いろいろな条件で大幅に変わるので仕方ないかなと思います。

 

 

Dell Inspiron 13 5320 モバイル まとめ

長くなりましたが、いかがだったでしょうか?

Dell Inspiron 13 5320 モバイル パソコンの全体像が見えてきたでしょうか?

ラインアップは、4種類

CPUが第12世代Core対応ということで、一押しです。

個人的には、Core i5-1240P搭載モデルで、Office付がおすすめです。

付属のOfficeは「Microsoft Office Home&Business 2021」で、最新版です。

ディスプレイは13.3型で、全体の大きさもA4用紙と数ミリ違う程度の大きさです。

これはいいですね。

特に、20代から30代の方は、持ち運んでも自宅で使っても、不満は出ないでしょう。

A4用紙の大きさなので、片づける場所にも困りません。

セキュリティも「Windows Hello」に対応の指紋認証です。

拡張性は、特に USB4.0・Thunderbolt4.0ポート なので、これから普及の外付けSSDにも十分満足して対応してくれます。

もちろん、Wi-Fi6のBluetooth5.2対応。文句なしですね。

特にCore i5-1240P搭載モデルは、コストパフォーマンスが高いです。

また、使用する環境を中心に選択されるのであれば、移動中の電車内での使用など「バッテリーのみ」での使用する頻度が多い方は、「Core i3-1215U搭載モデル」が良いでしょう。

移動はするけれど、移動先で電源コンセントを利用できて、「バッテリーのみ」での使用頻度が少ない方は、「Core i5-1240P搭載モデル」で良いでしょう。

ということで、「Dell Inspiron 13 5320 モバイル パソコン(第12世代 Core i3-1215U・Core i5-1240P 搭載)のスペックを確認した話」でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回の記事が、皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです。

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